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円安から円高トレンドへ?良い金融商品と悪い金融商品とは?

土田茂

土田茂

テーマ:資産運用

こんにちは、秋田のファイナンシャルプランナー、土田です。

ここ最近のインフレ傾向の要因の一つに「円安」があります。
輸入が多い日本にとって、円安は輸入商品価格の値上がりになりますので、当然商品にも値上げ圧力が掛かります。
最近は円高に向かっておりますが、今日は年初来高値もつけたようです。
日経新聞Web版「円が年初来高値、一時1ドル140円台後半 日銀利上げ観測」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB107CD0Q4A910C2000000/

以下引用
11日の東京外国為替市場で対ドルの円相場は一時、1ドル=140円台後半まで上昇した。円が急騰した8月5日に付けた直近高値(141円68銭)を上回り、年初来高値を更新した。日銀の中川順子審議委員が11日の講演で追加利上げに前向きな姿勢を示し、日米金利差の縮小観測から円買い・ドル売りが進んだ。
中川氏は11日、秋田市で開催された金融経済懇談会で、経済・物価が見通しに沿って推移すれば「金融緩和の度合いを調整していくことになる」などと話した。三菱UFJ信託銀行資金為替部で為替ディーラーを務める岡田佑介・上級調査役は「中川氏が植田和男総裁と同じ(金融引き締めに前向きな)タカ派なトーンで発言し、市場では年内利上げの可能性が改めて意識された」とみる。
引用終わり


日銀の中川審議委員が秋田にいたということですが、発言が円高の要因になったようです。

日銀が追加利上げに前向きと捉えられたことが要因ですが、アメリカ大統領選挙のトランプ、ハリス両候補者の討論会でハリス氏が優勢となったことも相まって、今日の日経平均も下がりました。

円安の要因として、日米の金利差が挙げられます。

日本円は低金利、アメリカドルは高金利なので、日本円を借りてアメリカドルを買う「円キャリートレード」や日本国内でも円を米ドルに換えて運用する動きが高まり、外貨建ての生命保険や預金、米国株の取り引きが増えるという動きになり、円が売られ安くなり、ドルが買われ高くなっていくというメカニズムです。

これが、日本の金利が上がり、アメリカの金利が下がると金利差が縮小されますから、動きとしては逆になりますので、円が高くなり易くなりますね。

もちろん為替は他にも様々な要因で決まりますので一概には言えませんが、円安の大きな要因であった金利差が縮小することには変わりません。

もしこれが円高の本格的なトレンドになると、注意しなければならないのは「流動性の低い米ドル資産」です。流動性というのは、簡単に言えば換金しやすい資産です。

外貨建て資産でも外貨預金や外国株は流動性が高いものですが、外貨建て保険は要注意です。

米国の金利高もあり、一時払い外貨建て保険がここ数年爆発的に売れていますが、外貨建てでは利回りも確定している商品が多いため、満期まで持てば約1.5倍になるような商品もあります。(10年満期)

但し、円建てで1.5倍になるのは為替が同じだった場合です。

150円時に加入した場合は為替が100円になってしまうとトントン。100円割れで元本割れです。勿論200円になってくれていれば大きな利益になります。

10年後の為替によりますが、為替を読むのは難しいことです。

これがライフプラン上、使う予定がないお金であれば問題も少ないですが、老後資金を貯めるとか学資を貯める目的など、使う予定があるお金であればどうでしょうか?まさに為替に掛けたギャンブルになってしまいますね(汗)

外貨建て保険は金融庁へのクレームが多い商品として有名ですが、実は金融商品自体が良い悪いのではなく、「ライフプランに合っているかどうか」が大事になります。極論を言うと円高局面で外貨建て商品でも将来外貨が必要な理由があるなど、ライフプランに合っているならOKなのです!

それがなければ仮にそれでライフプランに見合うほどに資産が増えても、それはたまたま運が良かっただけです。

本来であれば、金融商品を販売する側が、ライフプランを作成して、合う商品を提案するべきですが、残念ながら多くの金融機関、販売会社では販売ノルマもあり、手数料を稼ぐための売り方が優先されます。営利企業ですから当然と言えば当然です。

ですから、相談料を払ってでも公正中立な立場でアドバイスをしてくれるプロが求められる訳です。

当事務所にもアンケートを取ると相談しにいらした理由として「有料相談だから」という項目にチェック頂くケースが多いです。※初回は無料なので、無料相談後に有料相談にするか決めるという方が多いです。

相談が無料だからとライフプランに合っていない金融商品(保険や投資商品、住宅ローンなど)を買ってしまって、後から後悔してしまうよりも、時間もお金も効率的です!

また、無料でライフプランを作成してくれるところも多いのですが、多くの場合、金融商品を売るために作られるので、私と一緒に作ったものとは大きく異なったものになる様です。※無料で作成したものを見せて欲しいと言わないので、見るケースは多くないですが、見たケースでは住宅購入時に住宅会社から紹介された保険会社のFPが作成したもので高額な保険を売るために数値をいじっていたケースもありました(汗)

ということで、新NISAやiDeCo含め、保険での資産運用など大切な将来のために資産形成したいという方は、ぜひライフプランを作成してそれに合った金融商品を活用して下さい!

プロと一緒に考えてみたいという方はこちらからお問合せください。


今日もありがとうございました。

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土田茂
専門家

土田茂(ファイナンシャルプランナー)

ライフ・デザイン・ラボ

顧客のライフプラン実現に向け、目に見えないお金の問題の解決をサポートする専門家です。公的な制度は勿論、様々な金融商品や情報を活用して、保険だけ運用だけの「部分最適化」ではなく「全体最適化」を行います。

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