債券市場の「ひずみ」が個人の資産形成にもたらす影響とは!?
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
今日は日経平均株価が急落しました。
日経新聞2/26 Web版 「日経平均急落、終値1202円安の2万8966円」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD260TI0W1A220C2000000/
以下引用
米長期金利の上昇への警戒感が市場に広がっている。26日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1202円安の2万8966円と急落した。下げ幅は2016年6月以来、4年8カ月ぶりの大きさ。前日の米市場で長期金利が急上昇し、米株相場が大幅下落したことで先行きの警戒感が高まった。
日経平均急落のきっかけは米国の長期金利上昇だ。25日の米市場で、10年物国債利回りが一時1.61%と約1年ぶりの水準に急上昇(債券価格は急落)した。インフレ率の上昇が長期金利を押し上げる状況が続くと、緩和的な金融政策の変更につながるとの思惑から米株式相場が急落。米国では新型コロナウイルス禍に対応するための巨額の財政出動などを背景に期待インフレ率がじりじりと上昇している。2月以降は新規感染者数の減少や、バイデン政権が準備する追加経済対策への思惑も重なって長期金利上昇が加速した。
引用終わり
記事によると、きっかけは米国のインフレ率(物価)上昇によって長期金利も上昇したため、警戒感からの急落とのことです。
記事には21年末より前に長期金利が2%を超え、22年にはさらに上がるという予想もあり、新型コロナによる世界的な大規模な経済対策の影響が早くも出てきたかもしれませんね。
今回の金利上昇でFRB(アメリカの中央銀行)の金融政策が変わり、もし引き締めの方向に転換するとなるとこれまで続いてきた株高や資産上昇にも一服感が出るかもしれません。
先日、日興証券のアナリストの方の市場予測セミナーをオンライン視聴したのですが、その際にも、「現状は強気」であるものの、リスクとしては「米国の金融政策の変更」を挙げており、そういったことがない限りは、日経平均株価は年末に32,000円、円は1ドル108円くらいを予想していると言っていました。※様々な経済指標などの分析からのものですが、ここでは割愛します。投資は自己判断・自己責任でお願いいたします。
そんな日経新聞Web版の記事の下にこんな記事もありました。
日経新聞2/26Web版 「つみたてNISA口座300万、コロナ禍で資産形成に意欲」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF262KB0W1A220C2000000/
以下引用
毎月定額を投資する少額投資非課税制度(つみたてNISA)の利用者が急増している。金融庁は26日、2020年12月末時点の口座数が302万8259になったと発表した。1年間で1.6倍に増えた。新型コロナウイルス禍の影響が長引くなか、若者を中心に長期の資産形成への意欲が高まっている。
引用終わり
記事の通り、コロナ禍での株高は「つみたてNISA」をスタートする方を増やしているようです。
つみたてNISAにも制度上様々な問題もあるのでその辺を理解して口座開設しているかは疑問ではありますが、常々、今の時代は、預貯金や保険で将来の資産形成をするのは難しいと言ってきた自分としては、投資の文化が少しずつ根付いてきたので喜ばしいところです!
とくに20代~30代の若者を中心に増えているのも良いことですが、そうはいっても300万口座では人口に占める割合はまだまだ低く、恐らく地域差も相当あると思います。
首都圏など都会の若者は地方の若者よりも危機意識が強く、iDeCoやつみたてNISAなどの資産運用にも積極的です。給料も都会の方が高いので、資産形成でも差が開いてしまうと将来大きな格差になってしまいます(汗)
来年度からは、公的年金制度が「70歳、75歳まで長く働くことを支援する制度」として繰り下げ需給・在職定時改定の導入など制度改定しますが、老後の資金がなければ「長く働けばいい」と簡単に決めつけずに、「働きたいなら働くし、働きたくないときや、働けないときでも資金があるので大丈夫」という選択肢を持てる状態にしておきたいものです。
そのためにも、資産形成は大切ですが、今日のような急落があると「やはり心配」という方もいるかと思います。
心配にならないようにするには、投資の仕組みを学ぶことと、心配な時にアドバイスを聞けるアドバイザーと一緒に投資をするということがあります。
もし、将来のために資産運用をしてみたいけど、自分で始めるのは不安だという方や、自分にあった方法で資産形成していきたいという方は、こちらからお問合せ下さい。
自分で勉強をして始めたい!という方はこちらもご参考下さい。
今日もありがとうございました。