Mybestpro Members

土田茂プロは秋田テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

大企業でも安泰ではない時代。だからこそ必要なもの。

土田茂

土田茂

テーマ:ライフプラン

こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。

2020年も早いもので残すところ3カ月ですね!やり残しがないように一日一日大切にしたいですね!

昨日はトランプ大統領とバイデン氏の討論がありましたが、ほとんど口喧嘩でしたね(笑)しかし、罵り合いとはいえ直接討論をするのは有権者としては投票判断上有難いことと思いました。日本は国会ですら質問者と回答者という関係なので討論になってませんからね…。文化の違いと言えばそれまでですが。

さて、今日の日経新聞記事から
日経新聞10/1朝刊 「住友生命、2000人配置転換 22年度末までに」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20201001&ng=DGKKZO64411020Q0A930C2EE9000

以下引用
住友生命保険は2022年度末までに、事務などに携わる従業員2000人を配置転換する。事務の廃止などで既存業務の量を約3割削減し、同業務に携わっていた人材を顧客への営業や新規事業に充てる。新型コロナウイルス禍で対面営業を前提とした生保の強みが揺らぐなか、効率性を高めて収益基盤を維持する狙いがある。
引用終わり

日経新聞10/1朝刊 「米中が促す「新電電家族」」
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20201001&ng=DGKKZO64427800Q0A930C2TCT000

以下引用
NTTドコモの完全子会社化、NECとの資本提携。まるで「電電ファミリー」といわれた時代への先祖返りを目の当たりにしているようだ。NTTをめぐる最近の動きである。
設備投資がかつて年間4兆円を超えたNTTが下請けにNECや富士通、日立製作所を抱え、日本の景気にも多大な影響を与えた時期があったのは間違いない。
だが、往年の巨大エコシステム、電電ファミリーもモバイル通信の台頭で2000年代半ばには失速、実質的に「家族離散」の状態にあった。米IT(情報技術)企業や韓国、台湾、中国勢の勢いにのまれた格好である。
なぜそれが息を吹き返すかといえば理由は高速通信規格「5G」技術、菅義偉政権発足、コロナウイルス、コーポレートガバナンス、米中摩擦と様々ある。それぞれが複雑に絡み合っているが、中でも背中を押したのは菅政権誕生と米中摩擦の2つだっただろう。
引用終わり

日本を代表する生命保険会社と通信会社の記事ですが、何故この2つの記事を紹介したかと言うと、

「過去の常識が変化した」

事を示す記事と思ったからです。

まず、住友生命の配置転換ですが、記事によると事務系の仕事を減らし(ITなどの効率化でしょうか)、営業や新規事業に配属するとの事ですから、単純に言えば事務職⇒営業や新規事業という配置転換になります。これは従業員にとって「想定外」の配置転換ではないでしょうか?

就職人気ランキングで上位に入る「保険会社」ですが、希望する大学生は営業をしたい訳ではないはずです。安定した収益と高給で福利厚生もしっかりしている事などが理由であり、就職すると一生安泰というイメージがあるからではないでしょうか?

もう一つの記事は、NTTがドコモを完全子会社化したことについてですが、国際競争の激化で5Gをはじめ技術では残念ながら米中欧に後れを取ってしまいました。また、通信が人と人だけでなく、人とモノ、モノとモノなどに拡張していくという時代の大きな変化もあり、携帯会社単体よりも全体で企業戦略を練る必要があったことも要因でしょう。記事の通り、菅政権誕生によるデジタル化推進と米中対立の構図から今回の流れになった訳です。

どちらの記事も、「自分の思惑」と時代の変化が乖離して起こっているという点で共通していると思います。

日本の大手企業、就職ランキングでも上位になるような企業に就職しても「一生安泰」な時代ではないですし、NTTやドコモも統合して全体で戦略を練り直ししなければ、競争に勝てないという危機感からの完全子会社化であり、特にドコモ側は人事的にNTT色が強い社長交代もあって社員にとっても「安泰感」は薄れているのではないでしょうか?


よく相談現場でもお伝えしているのですが、一昔前の価値観である
「良い学校を出て良い会社に就職し、結婚、子育て、マイホーム、定年まで勤めあげれば悠々自適な老後生活」などという「モデルライフプラン」はもう存在しません。

勿論、お越しになる方はそれを分かっているから相談にいらっしゃるのですが、意識せずに「モデルライフプラン」の様な行動を取ってしまっているケースが多くあります。

それは、保険加入(特に老後資金を保険で用意など時代に合っていないことも)でも住宅購入でも見られ、特に住宅購入は買ってしまえばやり直しが効かないので大変です。ついつい「一生安泰」感(今の環境でこのままいけば何とかなる…の想定)で予算を大きくしてしまう方は良い会社にお勤めの方に多くいます。しかし、過大な住宅ローンは何かあった時に大きな負荷になるので、こういった時代だからこそ「予算」がより大事になるでしょう。

何れにしても、個別の「ライフプラン」がより重要な時代です。

「大手企業でも安泰ではない」

こういった事実からも改めてそう感じました。

ライフプランをFPと一緒に考えてみたいという方はぜひお問合せ下さい。
※ご自身で考えたいという方はこちらもご参考下さい。

今日もありがとうございました。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

土田茂
専門家

土田茂(ファイナンシャルプランナー)

ライフ・デザイン・ラボ

顧客のライフプラン実現に向け、目に見えないお金の問題の解決をサポートする専門家です。公的な制度は勿論、様々な金融商品や情報を活用して、保険だけ運用だけの「部分最適化」ではなく「全体最適化」を行います。

土田茂プロは秋田テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

独立系ファイナンシャルプランナー!家族の人生設計を支えるプロ

土田茂プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼