ケアマネジャー シャドーワーク

加藤武範

加藤武範

テーマ:介護保険

長年、ケアマネ業務をしていると、こんな事がありました。
1.身寄りのいない有料老人ホームの入居者さんから、医療費控除の申請用紙が自宅の書斎の机の上に置いてあるので、取りに行ってほしい。
2.娘が東京にいるが愛知県に家族はいないので、サービス付き高齢者住宅入居にあたり、書面上で良いので緊急連絡先になって欲しい。
3.熱中症で救急搬送されましたが、家族(身元保証人)がいないので、入院できませんでした。今後の為に、誰か身元保証をして欲しい。
家族の代わりにケアマネジャーに動いてもらえないか?と、実際、私に相談があった事例です。こうしたケアマネジャー以外の業務を行う事をケアマネジャーのシャドーワークと言います。そんな中「それってケアマネがやる仕事なの?」と疑問に思っても、責任感や断りづらさから疑問を投げかけずに黙々とシャドーワークを受けているケアマネジャーも大勢います。

【介護支援専門員のシャドーワークと言われる業務】
① 安否確認(モニタリング以外の訪問・見守り支援や緊急対応を含む)
② 利用者の介護に関すること以外の相談(行政手続き、人間関係、財産や相続関係等)
③ 介護保険以外の諸手続き(金融機関手続き、行政上の諸手続き等)
④ 入退院時の手続き支援
⑤ 入退院時の生活用品等の調達
⑥ 災害発生や災害危機時の声掛け、安否確認

NPO法人権利サポートミモシー中部は、ケアマネジャーのシャドーワーク問題の解決の一手段でありたいと思っています。身元保証支援、家族代行支援などの活用についてもご検討ください。
https://memosy.or.jp/

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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