退院に向けて、自宅を住宅改修する
高齢ご夫婦二人暮らしの場合、もし、奧さんが認知症を発症した場合、ご主人がその奧さんの面倒を見る生活になります。
先日、上記の様なご家庭で、主介護者であるご主人が腰を骨折し、入院することになりました。認知症の奧さん(要介護1)一人暮らしです・・・。娘さんが二人いらして、近隣には住んでいらっしゃいますが、それぞれ家庭があります。今までも通院介助や介護保険の手続きは娘さん達が仕事や生活の合間をぬってご夫婦の生活をフォローされていました。しかし、これから24時間張り付く訳にはいきません。娘さんからSOSの連絡を頂きました。
介護保険では、緊急時の預かり(お泊まり)サービスとして、ショートステイがあります。1泊2日から場合によっては数ヶ月単位で、介護を必要とする方を預かって頂けます。但し、ショートステイ事業所の予約状況、家族の申込や診断書が無いと利用できないなど、時にいろいろな制約があって、上記の様な緊急時に利用できない場合もあります。
今回は、たまたま弊社と連携を密にしているショートステイ事業所の空きがあり、即日、預かって頂く事ができました。本当にラッキーでした。
娘さん達は、お母様を預かって頂ける所がみつかり、ホッとされた反面、今後の心配や寂しさを感じられている様子でした。一度、在宅生活を長期間離れてしまうと自宅に戻って生活することは難しいと私は思います。今後は施設入所などを考える必要が出てくるはずです。
認知症の方の在宅生活をいつまで続けるか?家族、ケアマネジャーにとって非常に判断が難しい課題です。
当の私も自分の母親を今ショートステイに預けながら、近い将来、施設入所を考えています。そこには母親の意向は全く反映されていません。残念ながら、認知症のため判断もできません。そして、判断する家族はどうしても罪悪感を感じてしまいます。感じる必要は無いのですが・・・。ケアマネジャーとして、そうした家族の気持ちにもしっかり寄り添えるようにしたいと思います。