新型コロナウイルスワクチン接種を終えて
ついに新型コロナウイルスの緊急事態宣言が日本全国に発出されました。私たちが携わる介護・医療事業は感染予防をして事業を継続してくださいと愛知県から通達されておりますが、「いつか職員や利用者さんにコロナ陽性が出るんじゃないか?」と戦々恐々とした日々を過ごしています。
清須市や稲沢市にもコロナ陽性の方が出ています。1週間ほど前には愛知県のPCR検査に誤りがありましたが、陰性にもかかわらず陽性と判定された方の中に、当社も交流のある介護施設の職員さんが含まれておりました。誤報にもかかわらず、その介護施設は大変な風評被害を受けております。
利用者さんや職員を守る(少しでもリスクを下げる)ため、先日、新型コロナウイルスの社内ガイドラインを作成しました。職員に陽性が出たら、保健所や各自治体に相談の上、事業は休業する。職員や利用者さんの家族の勤務先で陽性が出たり、家族が発熱した場合も該当職員は出勤停止、利用者さんはデイサービスを一定期間お休み頂く。さらに多勢の飲食を伴う冠婚葬祭(やむえない事情)等に参加した職員や利用者さんにも一定期間お休み頂くといった内容の自主ガイドラインです。職員には社内通達を出し、利用者さんには案内文をお渡ししています。
ただ、一般の方の感覚からすると非常に厳しいお願いであり、かつ、矛盾した内容でもあります。例えば、デイサービスは多勢で飲食を伴います。電車通勤する職員もいます。さらに自主申告なければ分からない事もあります。デイサービスではアルコール消毒や検温、マスク着用、換気の徹底。通勤は自家用車に変えたり、時差出勤、可能な限りの在宅ワークも推奨しています。あとは、利用者さん、職員への「不要不急の外出や多勢の人との交流は控えてください」というお願いです。そして、そのお願いをした皆さんを信用するしかない事です。今は、日本全国がお願いをされている状況ですよね。
事業を運営する側とすれば、本当に悩ましい限りです。休業して楽になりたいと感じることもあります。一方で、私たちに託された社会的使命、プライドもあります。感染予防については、どこかで線引きをしなければいけない事情を是非とも皆様にはご理解頂きたいとお願いしている次第です。
こういう状況下であるからこそ、「ONE TEAM」となって苦難を乗り越えて行かなければなりません。