「何億円調達しました!」は本当にすごいのか?— 経営者が見落としがちな“お金の本質” —
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
「人はいつも自分の大事なものを、
なくしてから気がつくんだ」
――スナフキン
この言葉は、少し苦いですね。
でも、経営の現場にいると、何度も思い当たる場面があります。
人材は、今いるメンバーで何とかなる。
忙しい時期は仕方がないし、
育成は余裕ができてからでいい。
中小企業では、そんな考え方が
ごく自然に受け入れられてきました。
目の前の仕事を回すだけで精一杯。
誰か一人に頼った方が早い。
ベテランや優秀な社員がやった方が確実。
その判断自体が、
間違っているわけではありません。
ただ、支援先を見ていて感じるのは、
大事なものは、失ってからでは取り戻せない
という現実です。
人が辞めてから、
「あの人に頼りきりだった」と気づく。
休んでから、
「実は無理をさせていた」と気づく。
でもその時には、
もう同じ形では戻りません。
スナフキンの言葉は、
感情論ではなく、
とても現実的な警告のように聞こえます。
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なぜ、気づくのは後なのでしょうか。
多くの場合、
大事なものは「当たり前」の顔をしています。
・いつもそこにいる
・文句を言わない
・黙ってやってくれる
だからこそ、
それが「大事なもの」だと
意識されにくいのだと思います。
そして忙しさの中で、
育てること、引き継ぐこと、
立ち止まって考えることが、
後回しになっていきます。
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ー 経営者・上司にできること ー
では、どうすればいいのかを考えてみましょう。
完璧な答えはありません。
ただ一つ言えるのは、
失ってから気づく前に、問いを持つことです。
・この人がいなくなったら、どうなるだろう
・この仕事、誰か一人に依存していないか
・本当に大事なものは、何だろうか
こうした問いを、
忙しい時だからこそ、
意識的に持つ必要があります。
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ー 育成は「保険」ではない ー
人材育成は、
何かあった時の保険ではありません。
問題が起きてから始めるものでもありません。
日々の関わりの中で、
少しずつ役割を渡し、
考える時間をつくり、
言葉にしてもらう。
地味ですが、
それしかないように思います。
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大事なものは、
派手ではありません。
静かに、日常の中にあります。
スナフキンのこの言葉は、
「失ってから後悔する前に、
いま何を大切にしているのかを
見つめ直してみてはどうか」
そう問いかけているように、私は感じます。
あなたの会社にとって、
いま一番大事なものは、何でしょうか。
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