経営計画を何回つくっても成果が出ない会社へ。最後に残っていたピースはOKRだった!

蛯原健治

蛯原健治

テーマ:組織づくり チームビルディング 事業承継

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。



中期経営計画をつくり、
年間計画も丁寧につくってきた。
やるべきことは見えるようにしたはずなのに、
社員が思ったように動いてくれない。
そんな話を、これまで本当に多くの経営者から聞いてきました。


計画づくりそのものは、もちろん大切です。
ただ──現場で何が起きているかというと、
計画が“個人の行動の射程”まで降りていないのです。


経営者の頭の中では、
「理念 → 中期計画 → 年間計画」
が一本のストーリーでつながっています。


ところが社員からすると、
“どこが自分の行動に関係しているのか”が見えづらい。
その結果、良い計画ほど、実行されずに眠っていきます。


さらにもう一つの壁があります。
役割・責任・権限が曖昧なまま組織が大きくなり、
「これは自分が判断していいのか?」
「どこまで任されているのか?」
という迷いが、現場の行動を止めています。
気づけば判断が社長に戻り、
社長だけが忙しい構造ができあがってしまう。


そして毎月の進捗管理。
どうしても“数字の報告”だけになりがちです。
でも進捗管理の本質は、

  • 何が起きているのか
  • なぜそうなったのか
  • 次にどう動くのか

この“意味付け”をチームでそろえていくこと。
ここが揃わない限り、行動は変わりません。


では、どうすればいいのか。


実は、これらの問題を一気に整理してくれる仕組みがあります。
それが OKR です。


OKRは、
未来への意志(Objective)と、
変化の指標(Key Result)を結びつけます。


“どんな未来に向かっているのか”
“何が変われば前に進んだと言えるのか”
この2つが揃うと、
社員は自然と行動の基準を持ち始めます。


さらにOKRは、役割・責任・権限をクリアにし、
進捗会議では“意味付けの対話”が生まれ、
月・週・日の行動の焦点が合っていきます。
計画がようやく動き出す瞬間です。


計画が悪かったのではありません。
行動につながる“最後のピース”が欠けていただけなのです。


未来に灯がともると、今の一歩が変わります。
OKRは、その灯を全員で共有するための仕組みだと、私は感じています。


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蛯原健治
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蛯原健治(コンサルタント)

EBIマネジメントオフィス

チームビルディングコンサルティングにより、リアルな経営課題の解決、次世代の経営チームづくり、従業員の成長を三位一体でサポートし、持続可能な企業経営に結び付ける。

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