話す、ということ、の意味。面談や会議だけでなく、もう少し幅を広げると、、、(2018.7.14)
NHKオンデマンドで100分で名著の「君主論」を観ました。
マキャベリの「君主論」。
全てが腑に落ちるわけではありませんでしたが、
変化の激しい(激しくなる)医療・介護業界においては、
心得ておくべき内容も少なくありませんでした。
以下、マキャベリの言葉から、
なるほどなあ、と思ったものをご紹介します。
「君主論」の内容
1.国の分類とその征服、維持の手段
2.攻撃と防御に関する軍事的側面
3.君主の資質
4.君主を待ち受ける運命論
(※榊原:いきなり、すごい感じです・・・!)
全面的に運命に依存してしまう君主は、運命が変われば滅びるということ。
また、時勢とともに自分のやり方を一致させた人は成功し、逆に時代と自分の行き方がかみ合わない者は不幸になるということ。
(※榊原:医療や介護において大事なものは普遍的だとは思いつつも、一方で時代や制度といったものに無頓着でもやっていけないのかな、と感じます)
(運命について)
猛威をふるう川でも、せきや堤を作り、あらかじめ備えておくことができる。
(※榊原:つまり、運命はあったとしても、それに備えておくことはできる、ということでしょうか)
冷酷さと憐み深さ、両方兼ね備えるのは…無理。
(※榊原:理想的には両方備えたいところですが、マキャベリはそれは無理だと言います)
加害行為は一気にやってしまわなくてはいけない。
恩恵はよりよく人に味わってもらうように、小出しにやらなくてはいけない。
国内の賢人を選んで相談相手とする。
よい意見は君主の思慮から生まれるものでなければならない。よい助言から君主の思慮が生まれてはならない。
(※榊原:最後は自分で考えて決めることが大切、ということでしょうか)
時の恵みを静かに待つのを嫌い、彼ら自身の力量と思慮に賭け、その恵みに浴することを願った。
(※榊原:時機が来るのをただ待つのではなく、自らチャンスを作り、道を切り拓く、というイメージでしょうか)
われわれ人間の自由意志は奪われてはならないもので、かりに運命が人間活動の半分を思いのままに裁定しえたとしても、少なくともあとの半分か半分近くは、運命がわれわれの支配に任せてくれているとみるのが本当だと私は考えている。