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災害時にペットのお口を守るには?避難所で水が使えない時の「代用ケア」備蓄リスト

山村敏

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災害時にペットのお口を守るには?避難所で水が使えない時の「代用ケア」備蓄リスト


みなさまの「ペット用防災バッグ」には何が入っていますか?

フードや飲み水、リード、トイレ用品などは準備していても、意外と見落とされがちなのが「オーラルケア用品」です。

災害時の避難生活では、水不足や環境の変化によるストレスによって、お口の環境が悪化しやすくなります。特にシニア犬・シニア猫では、お口のトラブルが全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

今回は、災害時にお口のケアが重要な理由と、水が使えない状況でも実践できる備えについてご紹介します。

災害時にお口のトラブルが増えやすい理由


被災後の生活環境は、犬や猫にとっても大きなストレスとなります。

ストレスによる口腔内の乾燥


慣れない環境や大きな音、人の出入りが続く状況では、ペットも緊張状態が続きます。

その結果、唾液の分泌が減少し、お口の中が乾燥しやすくなります。

唾液には本来、

・お口の汚れを洗い流す
・細菌の増殖を抑える
・口腔内を潤す

といった働きがあります。

唾液が減ることで、お口の中の細菌が増えやすくなり、口臭や歯周病リスクの上昇につながります。

免疫力低下による感染リスク


災害時はストレスや生活リズムの変化によって免疫力も低下しやすくなります。

特に高齢の犬や猫では、お口の細菌が増えることで誤嚥性肺炎などのリスクが高まることもあります。

お口の清潔を保つことは、健康管理の一環として非常に大切です。

避難所生活での口臭対策にも


避難所や車中泊など、多くの人や動物が近い距離で生活する環境では、口臭の悪化が気になる場合もあります。

日頃からお口のケアを続けることは、ペット自身の快適さだけでなく、周囲への配慮にもつながります。

なぜ歯みがきシートが防災用品として役立つのか


断水時や避難生活では、普段通りの歯磨きが難しくなることがあります。

そんな時に役立つのが歯みがきシートです。

水がなくても使用できる


歯みがきシートは、水や洗面設備がなくても使用できます。

指に巻いて拭き取るだけなので、限られた環境でも比較的簡単にケアを行えます。

汚れを物理的に取り除ける


お口の中のプラーク(歯垢)は、水で流すだけでは十分に除去できません。

シートでやさしく拭き取ることで、細菌の付着した汚れを物理的に除去しやすくなります。

普段から使い慣れているアイテムであれば、災害時のストレス軽減にもつながります。

防災バッグに入れておきたいオーラルケア用品


① 歯みがきシート


災害時の口腔ケアの中心となるアイテムです。

防災バッグ専用として未開封品を準備しておくと安心です。

歯や歯ぐきのケアだけでなく、目元や体の軽い汚れを拭き取る用途にも活用できます。

② ゆび歯ぶらし


シートだけでは物足りない場合や、普段から使い慣れている場合に役立ちます。

指先の感覚を活かしてケアできるため、避難先でも無理なくお口のお手入れを続けやすくなります。

③ デンタルジェルやデンタルスプレー


お口を触られることが苦手な子には、ジェルやスプレータイプの製品も選択肢の一つです。

状況に応じて使い分けられるよう、複数の方法を準備しておくと安心です。

専門家からのメッセージ


災害時には、まず命を守るための備えが最優先です。

しかし、「食べる」「飲む」という日常を支えるためには、お口の健康も欠かせません。

オーラルケア用品は、防災グッズの中では後回しにされがちですが、避難生活が長引くほど重要性が高まります。

また、非常時にいきなり新しいケアを始めることは簡単ではありません。

普段から歯みがきシートやゆび歯ぶらしに慣れておくことが、いざという時の大きな安心につながります。

この機会にぜひ、防災バッグの中身を見直してみてください。

まとめ


・災害時はストレスや水不足によってお口の環境が悪化しやすい

・唾液の減少により、口臭や歯周病リスクが高まる

・シニア犬・シニア猫では誤嚥性肺炎などへの注意も必要

・断水時には歯みがきシートが口腔ケアの強い味方になる

・普段からのケア習慣と備蓄が、非常時の健康維持につながる

大切な家族を守るために、フードや飲み水とあわせて「お口の備え」も防災対策の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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山村敏
専門家

山村敏(経営全般、製品開発・設計)

株式会社マインドアップ

人および犬・猫のオーラルケアの製品開発で、30年以上の実績があります。「気づき」をテーマに、口の構造などに合わせた設計など、多様なニーズに応える製品づくりを追求。アジアを中心に海外展開も進めています。

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