生成AIと人間の役割分担で変わる、中小企業の帳簿づくり
強み① 月次巡回監査と期首予算で行う伴走支援
「税理士には毎年の決算と申告を頼んでいるけれど、日々の経営判断にまでは踏み込んでもらえていない」。
そんな声をよくお聞きします。私が日々の仕事で大切にしているのは、まさにこの一点です。
試算表を作成して終わりではなく、現状を継続的に把握することこそ、月次で訪問する意義であると思っています。
私の事務所では、毎月クライアント企業を訪問し、巡回監査を実施しています。
また、訪問先の経営者や経理担当者には、決算が終わった後に次の1年間の予算を立てていただいています。
業績向上への意識づけにつなげるためには、年に一度の決算ではなく、毎月の積み重ねが何より大切だと考えているからです。
そして毎月の訪問のたびに、売上及び経費が計画どおりに推移しているかを確認し、目標達成に向けて何が必要なのかを共に考えていきます。
これがPDCAサイクルを基本にした経営アドバイスです。
事前にクラウド会計システムで会計帳簿を確認し、可能な限り準備を整えてから訪問するようにしています。
現地での対話の時間を十分に確保したいという思いからです。
訪問先では、帳簿確認で見つかった疑問点についてヒアリングし、必要に応じて修正対応を行います。
現状について耳を傾けるだけでなく、「今年は雪が多いですね」といった何気ない会話も大切にしながら、信頼関係を築くようにしています。
財務指標は数字ですが、その数字の背景には必ず経営者さまの判断と日々の現場がある。
そう感じているからこそ、対話を重ねることを大切にしています。
自社の過去実績との比較だけでなく、同業他社との比較によって見えてくる課題も多くあります。
原材料費の高騰や最低賃金引き上げによる人件費の上昇など、経営環境は年々厳しさを増しています。
だからこそ、コスト構造を踏まえた価格設定の見直しが重要になる場面もあるのです。
経営判断に役立つ情報を、タイムリーにお届けすること。それが私の役割だと考えています。
強み② 自計化と経理DXによるリアルタイム経営支援
「自社の数字を、もっと早く、もっと正確に把握したい」。
これは多くの経営者さまが抱えていらっしゃる切実なご要望です。
私は、外部に記帳を任せるのではなく、企業ご自身が取引入力や財務諸表の作成を行う「自計化」を強くお勧めしています。
なぜなら、足元の財務状況をリアルタイムで把握することが、迅速な経営判断につながり、結果としてコスト削減にも役立つからです。
私の事務所では、TKCのFXクラウドシリーズというソフトウエアを活用し、経理業務のDX推進と移行サポートに取り組んでいます。
証憑保存機能や銀行取引の連携機能を使えば、簿記の知識があまりない方でも自計化を進めることができます。
具体的には、領収書の電子保存、証憑データや銀行口座の取引データと会計システムとの連携といった経理のDX推進に対応しています。
簿記に詳しくない方でも取引入力や証憑整理ができるよう、丁寧にサポートさせていただいています。
利益や資金繰りの状況を把握し、経営判断に役立つ情報を提供する。
それが私の事務所の基本姿勢です。
また、お客さまの実務をさらに後押しするため、私自身で業務支援アプリの開発にも取り組んできました。
財務分析アプリ、資金繰り可視化アプリ、継続MAS予算登録用アプリといったツールを開発し、ホームページ上で公開しています。
いずれもFXクラウドシリーズの勘定科目残高や残高推移表のデータを活用するもので、財務分析や資金繰りの見える化、予算登録の効率化に役立てていただけます。
東北税理士会、TKC全国会東北会、TKC全国会資産対策研究会に所属し、各種研修への積極的な参加や生成AIの活用にも力を入れています。
学び続けることが、お客さまへの実効性ある助言につながると信じているからです。
デジタルインボイスや電子帳簿保存法、税制改正への対応も含め、変化の激しい時代だからこそ、私自身が学びと実践を止めずに進んでいく所存です。
強み③ 「利他」の心を実践する伴走パートナー支援
私が税理士業務において、何よりも大切にしている考え方が「利他」です。
曹洞宗の常安寺の副住職を兼任している私にとって、これは単なる理念ではなく、日々の仕事そのものを支える根本の姿勢でもあります。
仏教には、他者の利益(りやく)を優先し、自分の利益を後回しにする「利他」という言葉があります。
利他を重んじることにより、結果的に自分自身の幸福である「自利」にもつながる。
この考え方を、私は税務・会計のお仕事にもそのまま当てはめて実践しています。
クライアントのニーズを理解し、状況に即したアドバイスを提供する税理士は、まさに利他を象徴する仕事だと、業務を重ねるほどに痛感しています。
経営に関するアドバイスでは、対話を通じて思いを引き出すことを大切にしています。
経営者の方々は、相談する前にご自身の知見や経験から答えを導き出していることが意外と多いのです。
財務内容を見ながら考えに寄り添うことで、長いお付き合いができればと考えています。
私の事務所は、「越後の龍」と称された戦国大名・上杉謙信が開基し、上杉氏の米沢入封に伴って現在の地に移ったと伝わる古刹・常安寺の一角にあります。
大学卒業後にお坊さんになるための修行を積み、住職である父の元に戻った後、お坊さんが経営していた税理士事務所に勤めながら税理士を目指し始めました。
残念ながら税理士事務所に勤めながら資格の取得はできませんでしたが、お坊さんの仕事をしながら資格を取得し、2023年に独立しました。
税務と宗教という異なる分野に携わるなかで、仏教の教えには税理士業務に通じる考え方があると、日々実感しています。
企業の経営者や個人事業主など、檀家とはまた違った人たちとの出会いがあることが、税理士の仕事の醍醐味です。
経営や経済などの話に花を咲かせることが、業務の原動力にもなっています。
「利他」を実践しながらお客さまと末永い関係を築き、置賜地方を中心とした地域経済への貢献を続けていきたいと願っています。


