エンゲージリングのリフォーム
アコヤ真珠ネックレスの選び方
真珠ネックレスと言えば、アコヤ真珠、白蝶真珠、黒蝶真珠、マベ真珠、淡水真珠がありますが、今回はアコヤに触れてみます。
結論から申しますと、ご予算を大切に、用途を考え、真珠の品質を構成する要素をどの様に組み合わせるかに尽きると考えます。
用途と云うのは、『一生を通して、様々な場面で使いたい』『冠婚葬祭(フォーマル)を中心に使いたい』『カジュアル的に使いたい』『プレゼントに使いたい』等々などです。
要素に触れてみます。アコヤ真珠の品質はダイヤの様に明確な品質基準は存在しておりませんが、下記の要素が一般的です。
◎テリ
真珠の輝きや光沢のことで、表面が滑らかなもののほど、美しい光沢を見られます。見た目の美しさはこの要素がとても重要だと考えます。
◎巻き
核を取り巻く真珠層の厚さの事で、「巻きが良い」とは、真珠層が厚い事を示します。巻きの厚さはテリに関わりますので、巻きが厚いと云うことは大切です。ただ、巻きが厚いから美しいとは限りません。
◎大きさ
他の要素が同じなら大きさが大きいほど高価になります。アコヤ真珠の場合、直径が5~6ミリ未満を小珠、6~8ミリ未満を中珠、8ミリ以上を大珠と呼びます。私的には8ミリ以上の大珠系ネックレスをお勧めします。
◎形
一般的にはラウンド(真円)に近いものが高品質と云われますが、調和のとれたバロック真珠も高く評価されることがあります。カジュアル以外はラウンド系をお勧めします。
◎色
真珠の種類で違い、また、好みにもよりますが、アコヤ真珠の場合はピンクがかかった白色が好まれます。
◎傷
ほとんどの真珠には、くぼみや突起があります。それらの大きさや場所、数などによって評価が決まります。この要素のとらえかたが難しく、個人の好みが入ります。
◎連相
ネックレスの様な連状のものは、粒の大きさや色調が揃っていることが高品質とされます。中には大きさを変えたり、マルチの様に複数の色で組んだりする場合もあります。
それでは用途についてのポイントを述べてみます。
『一生を通して、様々な場面で使いたい』
生涯を通してご愛用頂くには大きさとテリが重要と考えます。金具を含めて一連で8.0㎜から8.5㎜以上をお勧めします。年が加わるにつれて大粒系を選ぶようになるからです。アコヤ真珠の場合は5.0㎜以上6.0㎜未満を小珠、6.0㎜以上8.0㎜未満を中珠、8.0㎜以上を大珠と言います。アコヤ真珠は最大で11㎜前後ではないでしょうか。当店では最近、8.0㎜~8.5㎜未満、8.5㎜~9.0㎜、9.0㎜~9.5㎜のサイズのネックレスのリクエストが多いです。見た目が美しいと云うのはテリが良いと云うことです。
『冠婚葬祭(フォーマル)を中心に使いたい』
ほぼ前記と同じ内容です。
『カジュアル的に使いたい』
全ての要素を、自由に組み合わせては如何でしょうか。2本目のアコヤ真珠ネックレスとお考え頂きたいです。1連にこだわらず、2連、3連、セミロング、ロング、形もラウンド系からバロック系、色もグレー、染の黒と全く自由です。
『プレゼントに使いたい』
一生を通してお使いなられる点を重視なされてはと思います。プレゼントの対象者はご自分、プお嬢様、お孫様、お嫁様が中心です。プレゼントとして、現金も良いのでしょうが、ほとんどが形として残らないので、真珠ジュエリーが選ばれることが多いです。ご愛用頂くたびに『ご両親様からのプレゼント』『ご祖父母様からのプレゼント』と喜んで頂いてくれると、笑顔で申されます。
もしも、要素の全てが高品質であるネックレスをお選びなりたいとお考えの場合は、花珠ネックレスをお勧めします。ただダイヤモンドと異なり、各鑑定機関で花珠の定義が統一されておりません。さらに花珠の名称があっても、品質の差はあります。従いまして価格も異なります。言い換えれば、花珠の鑑別鑑定が無いネックレスでも、綺麗で高品質なネックレスはいくらでも存在します。それはご覧いただけばわかると思います。アコヤ真珠のネックレスには「鑑別書」が付きますが花珠ネックレスには「鑑別鑑定書」が付きます。
真珠は実際に手取って、人工光(蛍光灯、電球等々)と自然光でご覧いただき、実際にお着けいただくことが大事と考えます。そのうえで、素敵な真珠ジュエリーと出会っていただきたいです。当店では随時オノゼミを開催中です。正しい知識を得て頂きたいですね。