ダイヤモンドができるまでの加工過程をご紹介
ダイヤモンドと類似石について
「宝石の王様」と呼ばれるダイヤモンドは、気軽に手に取ることができない宝石のひとつです。そこで生まれたのがダイヤモンドの類似品です。
天然ダイヤモンド(通常はダイヤモンドと表記します)と合成ダイヤモンドについて
「天然ダイヤモンド」も「合成ダイヤモンド」も、物理的・科学的な性質は全く同じですが、「希少性」が違います。天然ダイヤモンドは約20億年前の地中深くで生成されました。一方、人の手で作られたダイヤモンドが合成ダイヤモンドです。
代表的な「ダイヤモンドの類似品」についてご紹介します。下記の類似品はほんの一部です。他にも沢山の類似品があります。
【1:キュービックジルコニア】
通称「CZ」と呼ばれており、よく知られた人工ダイヤモンドです。本物のダイヤモンドと同じような美しさがあるうえ、非常に硬い石として知られています。安価であるため、気軽に身につけることができるのが、魅力と言えるでしょう。
【2:スワロフスキー】
日本でもよく知られているのが、スワロフスキーです。オーストリアのクリスタルガラス開発会社が作り出した製品です。
その他の人工ダイヤモンドと比べ、強く輝くため、本物のダイヤモンドと見劣りしない美しさがあります。
【3:モアッサナイト】
モアッサナイトは、本物のダイヤモンドと同じくらいの硬度と輝きを持っています。キュービックジルコニアやスワロフスキーと比べると知名度は劣りますが、安価な人工ダイヤモンドのため、簡単に購入することができます。
チェックポイント
それでは、ダイヤモンドか類似品かを見分けるためには、どんな方法があるのでしょうか。ここからは、見分けるためのチェックポイントをお伝えします。この見分け方は万能ではありませんことを肝に銘じて頂きたいです。ただ、この方法では、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドとの見分けはつきません。
【1:ダイヤモンドにフ~ッと息をかける】
ダイヤモンドにフ~ッと息をかけてみましょう。本物のダイヤモンドであれば、表面が曇ったとしても、すぐに透明な状態に戻ります。
これはダイヤモンドの熱伝導率を利用したチェック方法です。
【2:油分と水分を利用する】
ダイヤモンドに水滴を垂らしてみましょう。本物のダイヤモンドであれば、水をはじき、球状の水滴になりますが、水滴が平らでなじんでしまう場合は人工のものと考えていいでしょう。
【3:ダイヤモンド石を透かしてみる】
ダイヤモンドが地金、つまり土台部分に付いていない場合、透かしてみるようにしましょう。白紙に線を書き、その上に地金がない状態のダイヤモンドを置きます。その際、本物ダイヤモンドであれば、紙の上の線を透かしてみたとしても、線が見えることはありません。
【4:カットされた面を見る】
本物のダイヤモンドは硬度が高いため、カット面がシャープにとがっていますが、類似品はダイヤモンドほどの硬度がないため、きれいなカットにならずやや丸みを帯びています。
「天然のダイヤモンド」と「合成ダイヤモンド」や「ダイヤモンドの類似品」どちらが良いのか、という話ではありません。あなたの目的や好みに応じて、最適なジュエリーを選ぶことが重要です。しかしなかには、「合成ダイヤモンドやダイヤモンドの類似品」を「天然のダイヤモンド」と偽って販売している場合もあります。そのため、ダイヤモンドジュエリーを購入する際は、注意をしましょう。
「合成ダイヤモンドやダイヤモンドの類似品」を「天然のダイヤモンド」として高値で売りつけられないためにも、信頼のおける鑑定・鑑別機関の鑑定書が付いたダイヤモンドをお求めください。
まとめ
通常、天然ダイヤモンドは鑑定書にダイヤモンドと表記され、合成ダイヤモンドには鑑定書を発行せず、鑑別所に合成ダイヤモンドと表記されます。
ダイヤモンドの類似品はダイヤモンドではありません。あくまでダイヤモンドの類似品です。
偽造の鑑定書や鑑別書も存在しますのでご注意をお願い申します。