まちゼミに思う

2018年12月11日

コラムカテゴリ：くらし

まちゼミに思う

　主幹／まちゼミ寒河江実行委員会、協力／寒河江市　のまちゼミは今回で9回を数えるに至りました。
　今回は全部で55講座で、10/28～11/25まで開催されました。
『まちゼミ』とは、お店の人が講師となって、専門店ならではの専門知識や情報、コツを無料で教えてもらえる、街の少人数制のゼミナールです。お店や店主のファンなっていただくのが目的で、講座中の販売や営業活動は一切ありません。寒河江のまちのプロの技術や専門知識に触れるお得な機会です。
　これからも続くと思いますが、是非、色んな講座を受講なされまして、プロの知識を活かして、お店を選ばれてはいかがでしょうか！！

　当店の今回の講座は『エンゲージリング＆マリッジリング　ダイヤモンド・各種真珠』で11月10日と17日に開催しました。「宝石店は入りにくい」と云われるだけあって過去の1回での最高受講者数は2組の4名でした。残念ながらゼロもありました。それでも9回とも参加させていただきました。
　こちらから一方的にお話をさせていただく、いわゆる講義的形式ですと、何名でも可能ですが、対話形式をとっておりますので、1名もしくは2名がベターと考えております。
　10日の内容を述べてみます。
参加者は1名でした。先ずは、テーマを説明、資料をお渡しし、次にお客様の希望をお聴きしましたら、「指輪の修理。サイズ直し」の質問でした。
　とても大事なお人から頂戴した指輪で、サイズを直してお使いになりたいと云うことでしたので、拝見しましたら、素材が特定できない指輪でした。それで、どの様にして直すかを説明し、素材が特定できないのでお預かりしました。後日お客様に「刻印が判明せず、外見からでは素材が特定できない状況ですが、修理できる確率が高いです。ただ途中で修理ができない場合もあります。その時はお預かり時の状態には戻せません。壊れたままとなります。どうしましょうか？」とで説明を申しましたところ、「枠が壊れても構わないので、チャレンジして欲しい。」とのことでした。結果は予定通り、サイズ直しを行うことができました。殊の外お喜び頂けました。私自身、幸せな気持ちになりました。
　受講なされたお客様は、「まちゼミだから宝石店に入れたのだ。」と申されておりました。多くの皆様から宝石店は入りにくいと言われます。私は仙台市に出かけた時は、宝石店に入ることがあります。直ぐにスタッフの人が説明に付きます。その時には大抵「勝手に見させてください。聴きたいことがありましたら、質問しますので宜しくお願いします。」と云うことにしております。私自身も入りにくいと感じます。もっとも私は、研究の為に入るのですから、当然かもしれませんが・・・。

その道のプロは数多くの経験から、色んな知識を有しております。全てにお答えできないことも少なからずあります。それでも、時間をいただきましたら、ご満足頂けるお答えを申し上げられます。
　受講なされる際は、一方的に口座を受けるのではなく、質問をなされますことを強くお勧めします。そのことが専門店のスキルアップにつながると信ずるからです。

お客様がお店をお選びなさる際に、まちゼミで得た知識が、きっとお役に立つことと思えるのです。次回も多くの講座を受講なされては如何でしょうか。