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小野修介

オンリーワンのデザインと満足度の高い価格を実現したジュエリーのプロ

小野修介(おのしゅうすけ) / ジュエリーデザイナー

宝石専門店 小野指環店

コラム

ジュエリー修理 指輪編5 『宝石の研磨とリカット』

2018年12月29日

テーマ:宝石のリカット

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: ジュエリーコーディネーター

ジュエリー修理 指輪編5 『宝石の研磨とリカット』

今回は『宝石の研磨とリカット』を過去の経験から記してみたいと思います。

『宝石の研磨』
 指輪は他のジュエリーに比べ、ツヤが無くなったり、傷がつくことが多いです。
硬度の高い、ダイヤモンドやサファイア、ルビーなどは傷がつきにくく、ツヤも無くなりにくいですが、モースの硬度の低い宝石の場合は傷がつきやすく、ツヤがなくなりがちです。
 宝石が傷ついたり、ツヤが無くなったり、変色したりした時に研磨をします。傷が深い場合は完全に傷を取ることはお勧めしません。小さくなるからです。
 傷がつきやすい硬度が6以下の真珠、サンゴ、鼈甲、象牙、オパール、トルコ石、ラピスラズリ等々の宝石はそれぞれが異なった性質がありますので、研磨をご希望の場合は、専門店にご相談をなされて頂きたいです。
 硬度が7以上の宝石は比較的研磨を必要としませんが、へき開性のあるエメラルドなどは欠けたりしやすいです。その際は研磨と云うよりもリカットが必要かもしれません。宝石は、輝きが命ですので、時には研磨が必要ではないでしょうか。

『宝石のリカット』
 宝石をリカットすると云うことは、結果的には大きさ(カラット数:重量)を減らすことに繋がりますので、お勧めはいたしません。しかし、形や、輝きや、その他の思い入れがある場合は、お客様のご要望に沿う様にはさせていただきます。
 時折、「丸玉の宝石を半分にしたいのだが。」との相談を受けることがあります。宝石の価値からすれば半減するので、そのことを説明するようにしております。そのうえで、お客様の意に添うようにいたしております。
 ダイヤモンドのリカットの場合はカットグレードを上げたい(例えばグッドをエクセレントにしたいとか)場合に多いですが、カラット数が少なくなることを覚悟せねばなりません。
 研磨もリカットもプロの説明をお聴きの上、決断なされますことを強くお勧めします。特にメリット、デメリット、関わる費用をお聴き頂きたく思っています。
 年末年始にかけて、色んな宝石を楽しむことが多かろうと存じます。『仕舞って大切』にするのでなく、『使って大切』にして欲しいです。大いに輝いてください!!

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