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入澤和志郎

遺品整理士山形県第1号!29年以上の実績を誇る遺品整理のプロ

入澤和志郎(いりさわわしろう)

有限会社 風車

コラム

遺品整理 墓じまいに思う 改葬 離檀 自然葬 海洋散骨

海洋散骨

2018年6月28日 / 2018年9月26日更新

お客様からの問い合わせ窓口としてネット検索から当社ホームページにたどり着き、そこからお問い合わせ頂くケースが多くございます。
検索キーワードとしては「海洋散骨、墓じまい、改葬、離檀、料金」などの検索からホームページや、こちらのコラムにアクセスして当社の作業内容、費用、手順、経験実績、また私共の故人やご遺族への想いや、仕事に対するポリシーなどについての記事を読み、納得したうえでお問い合わせ頂いているものと考えております。

ご連絡頂く方(ご依頼者様)はいずれも祭祀承継者が多く、一家の跡取り(長男 長女)として長年にわたり実家のお墓を承継されてきた方からのご相談が多いようです。
年代別でみますと、40代~50代の方からのご相談も頂きますが、ほとんどは一線を退き再就職、もしくは年金暮らしといった世代の方になります。ご相談者の家族構成をうかがいますと、現在は夫婦だけの生活、息子さん達も独立、もしくは娘さんも既に嫁いでいるといった方が多いように感じられます。
ご相談内容について多くの皆様が気にされているのが墓所の管理、仏壇に神棚、実家に掛けてあります先祖の大きな遺影などの仏具の取扱いについて、また現在のお住まいの間取りでは仏壇の設置場所が無いとか・・・、本当にまれですがお互いの配偶者や子供からの心ない言葉が気になるとか・・・、他に口外出来ないような身内の話なども・・・。
相談内容はそれぞれ多種多様ですが、ほとんどすべての相談内容の根幹にあるのはお寺や葬儀葬祭などそれらに係わるお金の問題が多いと感じております。
子や孫は出来るだけそれらに係わる費用を安くすませたい。その気持ちを知ってか親は子や孫に負担を掛けたくないと墓所の整理(墓じまい)、そして檀家を止めてご自身の最期は共同供養墓地、もしくは自然葬(海洋散骨)と、子ども達へ遺言を残す。そのような方が近年多くなっている事に驚かされます。

私はそういった話しを聞くたびに考えておりました。
親として子供に負担を掛けたくないと皆さん口を揃えておっしゃいますが、お墓を守ること、祭祀承継者となること、これらは子供にとって負担となるのか?子供にとって本当に重荷なのでしょうか?
確かにその時々の祭祀費用についてまとまった金額がどれくらい必要かについて理解しております。しかしながらそれとこれは別、そういった話をお相談者に致しますと、「それは、そーですが・・・」と、釈然としないお返事となります。

あらかじめ申し上げますが、当社では自然葬(海洋散骨事業)を業務としているのに自然葬を否定するような言い方は矛盾していると思われるかもしれませんが、そうではありません。
現在受け継いでいる先祖代々のお墓や祭祀財産承継などお墓を守り継ぐ事に、重荷や負担と考えてられる親、または子や孫に対して「それはどうなんだろうか?」と、そこを問うているのです。
また、それぞれの家庭の事情から、やむにやまれずという方がいる事も十分理解しております。
くれぐれも誤解無いようにお願いします。

現在受け継いでいる先祖からのお墓を当たり前のように受け継ぎ、当たり前のように次の世代に引き継ぐことを迷惑とか負担を掛けたくないとか、この様に考える事に違和感はないのでしょうか? 先祖がいて、親がいて、自分が生まれ、また自分の子に繋いで托す事が、子供に迷惑や負担を掛ける行為なのか?今の時代、多くの方々がこのような考えとは思いませんが、年々このように話す方が増えてきたように感じられ、いろいろと考えさせられます。
我が家にも先祖の建立したお墓がありますが、親亡き後は自分が継ぐものと思ってもおりましたし、それが負担などとは今まで一度も思ったことはありません。ごく自然と承継し、その事で姉妹とトラブルもありませんでした。自分達の死後、子どもに新たな墓所取得や建造費の新たな負担をさせたくない思いで無理をしない程度に維持管理し現在も受け継いでおります。
そう言う意味では私は親に感謝しているというのが正直な想いです。

独立して家庭を持っている子供達から「墓は要らない」と言われる。
自身は望まないが子供達から「これからは海洋散骨!お墓は要らない」と言われている。

残された家族に迷惑や、経済的な負担を掛けたくない一心から自身は共同墓地、自然葬、海洋散骨を希望する。そのような方からのご相談もありました。
現代の葬送の在り方、新たな家族形態の変化、少子高齢のためご先祖様が多数でそれを受け継ぎ継承する子供が居ない、子供が少ない、祭祀行事ごとが多すぎる・・・などなど。人生の終活、一家の終焉、大変難しい問題ではありますが、私達も時代の変化に伴う一族の分散独立化など、そういったことを十分理解しながら、それぞれのご相談者に適したアドバイスをさせて頂いております。

近年、田舎、都会に係わらず墓所で荒れ果てたお墓は確かに目に付き、時々テレビに取り上げられたりもします。承継者の管理放棄されたものでお寺総代会でもよく会議案件に入る事柄のようです。
ただ、ここでいつもご相談者様にお話しをするのですが、ご自身の口から子供さん達と
「田舎のお墓についてお話しをされたことはありますか?」
この問いには皆さん何故か話した事が無いとのお返事が多いように感じました。娘さんしかいないご家庭など事情も異なりますが、どんなお子さんでも家庭を持てばいずれは自分達も一家の初代、いずれは同じ悩みを持つ事になります。

生まれたときから仏壇のあるご家庭で育ち、毎年お盆やお正月の帰省時にお墓まいり、お仏壇に手を合わせる。そのような家庭で育った方は幼少期から仏壇文化に接して大人になってからも感じ方の違いなど見えてくるのも分かる気もします。

「仏間や仏壇が気持ち悪い」
「線香のにおいが・・・」
「何となく怖い」
遺品整理時に奥さんや子供達から言われて、仏壇の持ち出しを躊躇された方も実際におりました。
仏壇に自身の親や配偶者が祀られるとすれば自然と手を合わせ合掌、蝋燭やお線香も灯すでしょう。その時が来るまで分らないのかと、残念としか言いようがありません。
宗教は別として直系家族の死後を想う気持ちに変わりは無いと思いますが、もちろん形ではなく、仏壇が無くても亡き親を弔う手段に決まり事はありません。遺影一つでも事は足りるのです。

墓じまいで収骨された先祖のご遺骨は共同墓地へ、または私共へ持ち込み海洋散骨葬を希望される方々、私達もそれぞれの想いを胸に、心を込め海洋葬を執り行わせて頂きますが、ご依頼を頂きます方とこの様な私の考え方などお話しをさせて頂き、相手が返答に窮する場面もございました。
「余計な事を話さず黙って仕事を受ければよいものを・・・」社内では時々意見もされますが話すことも私の仕事の一部と思っております。

いろいろと意見させて頂きましたが、一家の跡取りとしてお墓、菩提寺を持ち承継された方が大変苦労されて、難しい問題がある事も理解しております。
世襲、生活環境、子供の独立など働き方にも関わり一概には言えない、判断できない事が山積みです。親子、親戚も巻き込んだお話し合いが必要と考えます。
最悪な行為は見てみないふり、つまり墓所管理承継の放棄です。ご先祖様の為、自身の為にも是非そのような行為の無い事を切に願います。

想い出の地を見つめながら海洋散骨

春の海洋散骨葬、先月末から6件お受け致しましたが、ほとんどご遺族乗船により執り行わせて頂きました。
いずれの案件も一家にとって初代の方ですので継承するお墓の無い方ばかり、散骨されるのはご依頼者の親、もしくは配偶者となります。ご友人の方々が多数乗船され執り行った海洋散骨もありました。
なかにはお孫さんも乗船され皆様思い思いに供物を持ち寄り大海原へ捧げておりました。

海洋散骨

海洋散骨
若かりし頃、亡きご主人との想い出の地を望める海域での散骨希望とのご要望がございました。白い灯台の麓、海岸の岩場を登るロッククライミングがご趣味のご夫婦で、二人で毎月のように出掛け楽しんだそうで、船からそこを指差しお孫さんにお話しをしております。この日は残念ながら曇り空で全貌を観る事は出来ませんでしたが鳥海山にもご夫婦で数え切れないほど登山されたとか。荒々しい岩肌は今も変わらずそこに見えますが奥様の目にはどのように見えているのか、長い間一点を見つめておりました。
乗船中お二人で在りし日の思い出話をお聞かせ頂きました、何時までもその地を見つめる奥さん、その時を回想されて楽しそうなお話し、安堵し、その笑顔が忘れられません。
「想いが叶い嬉しいです、本当にありがとうございました」
最後に感謝の言葉を頂きました。こちらこそありがとうございました。

海洋散骨
海洋散骨を執り行わせて頂きました全てのご遺族の皆様、ご用命頂きまことにありがとうございました。
また大海原へと旅立ちました故人様の新たな航海の安全をご祈念申し上げます。 
合掌!

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