故郷の海で海洋散骨 お母さんの遺言 メモリアルクルージング
散骨時期に関するお問い合わせについて、当社の海洋散骨業務はお客様が乗船される「個人散骨プラン」「メモリアルクルージングプラン」に限り、春から秋までの散骨業務とさせて頂いております。
(代行散骨については通年実施しております)
昨年末にご契約頂いた海洋散骨案件についても、約4か月の待機状態とさせて頂いておりました。乗船者の安全を第一と考える当社の考えをご理解頂き長らくお待ち下さいましたが、春になりようやく皆様のスケジュール調整がついて、晴れて出航する事となりました。
数日前より何度も天気、海上予報を確認。この期を逃すと次に皆様のスケジュール調整できるのがいつになるのか・・・、この時期の天気には本当に悩まされます。
当日は二組の個人散骨と、以前海洋散骨されたご遺族からの追悼献花と合わせて三件の出航予定となっておりました。天候は良かったのですが、午後から風が強くなるとの予報を考慮し、午前中に二組の個人散骨、お昼過ぎに追悼献花を予定しておりましたが、散骨当日は朝方から天気が急変!すでに午前中から風が強く、外海に出ればそこそこ波風があることは容易に想像できます。
私達スタッフの様に船に乗り慣れた者にとっては問題ないレベルであっても、高齢者や女性、船に初めて乗船される方にとりましては、この時の波風は少しきつい海洋状況だったのかもしれません。
もちろん、運行に差し支えるような危険な状況ではありませんでしたし、出航前の確認でも皆様の元気なOKサインを頂き、酔い止め薬も服用されておりましたので、予定通り皆様を乗船して出航となりました。しかしながら、マリーナや港内は気持ちいいほどの風と波ですが、外海に出ますと結構な波風、時々強く船底をたたく波音や横揺れに、怖がられる方もちらほらと見受けられました。
私共も今後の反省材料として考えないといけないのですが、この日のために遠方からお集まり下さったご依頼者様のお気持ちも考えると、なかなか申し上げにくい所ではございますが、直前になって欠航、もしくは高齢者や初めて船に乗るため不安があるといった方には遠慮して頂くなどの対応をすべきなのではと考えさせられました。
それでも散骨ポイント到着後はしっかりつつがなく海洋葬を執り行わせて頂きました。
揺れる船上で女性の方は船酔いのため海面を見ることが出来ず、献花、献水時もデッキの椅子に座った状態でそれぞれ左舷、右舷へとお願いを致しました。それでも最後のお別れ時は大きな声で故人様のお名前を叫んでいたのが印象的でした。
二組目も海上状況はほとんど同じ条件、さらにご乗船者の中には高齢の女性も・・、時折大きく揺れるためにキャビンから立つことが出来ず、私共に支えを受けながらも気丈にアフトデッキへと移動となりました。
故人様の大好きだった演歌のCDを持参されて、船内スピーカーから大音量で想い出の曲を流しながら散骨ポイントを目指します。そんな中、一番高齢者と思われる女性の方は、終始立ちっぱなしで船上から見る風景を見たいと元気いっぱいで、他の方を励まされておりました。若い女性は終始何かに摑まりうつむき気味のなかでも、その方は足腰でバランス取りながら、頭が揺れないように他の乗船者を気遣っておりました。
そうこうしているうちに、散骨ポイント到着。滞りなく海洋葬が終わった後に、船上で皆様般若心経を読経されました。揺れ動く船上でも故人を想い心からの葬送の儀、心に染み渡りました。
大変印象的な時間でした。
後日、それぞれのご契約様にお電話でお話しさせて頂いた際には、散骨終了後の帰りの車中でも皆様談笑されて、昼食もしっかりと食されたとのことを伺い一安心致しました。
波風強い中でも終始ご協力を頂き、乗船者皆様の踏ん張りも頂きながら海洋葬を終える事が出来ました。
本当にありがとうございました。
海洋散骨に関するご相談は・・・こちら
追悼献花 散骨時の参加もれ 故人の親戚の方からご依頼
以前ご依頼頂いたお客様のご親族様より、散骨に参加乗船出来なかったので海に献花をお願いしたいとのご依頼がありました。
「いつでも結構ですので、私の分も献花出来ないでしょうか? 気になって心につかえがあります。是非お願い致します。」
この日の三回目の出航は、この様なご依頼のため、乗船者の居ない献花儀式のみの出航となりました。
以前、散骨させて頂いたポイントで献花式執り行いました。後日、その時のスナップ写真を添えご報告させて頂き大変感謝されました。このようなご依頼でも相談者様の満足を叶えられ、私共もホット胸をなで下ろし帰港となりました。
海洋散骨に関して、いろいろとご心配やご質問などあるかと思います。まずはご相談頂き、ご不明な点などお問い合わせください。
社員一同皆様からのお問い合わせをお待ち致しております。
海洋散骨 鄕土の海に夫婦一緒の散骨 ご両親の実家にご挨拶
関東方面より2台の車に分乗して来県、前夜からこの日のためにご兄妹夫婦で来られたとのこと。桜も少し散りかけたこの時期、ご両親の故郷(実家)を訪れ最後のご挨拶。粋な計らいでご両親の生まれ育った集落など一周りと、親子で最後のドライブをされた後の来社でした。
皆様長旅の疲れも見せず、処事情のご説明を頂き、終始なごやかな雰囲気の中で各書類をお預かり、海洋散骨基本契約書を締結頂きました。
「海洋状況を見ますと明日が最高の天気のようですがいかがでしょうか? ご希望日でも御座いますか?」
「全てお任せです。両親一緒に海洋散骨が出来る事に満足です」
この様なお返事を頂き皆様笑顔でお帰り頂きました。近くの温泉宿を目指しての出発でした。
お帰り後、早々の粉骨作業となり、当日天気が良くても風が強くなりますと色々と支障も出ます。今回も特殊紙で袋作成しそれぞれに小分けして準備致しました。
当日は快晴で波も穏やか、先日の強風のなかでの海洋散骨を思い出しながら・・・
「毎回、この様な海洋状態ならいいのに・・・」
と、思いながらアフトデッキに移り、お父様、お母様のご遺骨をそれぞれ両手に持ちながら静かに海面に浮かべ、程なく底面から溶け込み海中で絡み合いながら花びらと共に潮流れに乗り静かに流れていきます。ご夫婦の新たな旅立ちを静かにお見送りさせて頂きました。
クッキリと見える鳥海山を背にして新たなご夫婦の航海を心よりお祈り申し上げました。
海洋散骨 自然葬 代理散骨 委託散骨 日本海 鄕土の海
今月の散骨予定者様も事故も無く無事に執り行うことが出来ました。
ご利用を頂きました皆様におかれましては、乗船中ならびに海洋葬執り行いに関してご協力頂きまことに有り難う御座いました。
5月もご親族皆様乗船しての海洋散骨予定が現在3組御座います。
どうぞその日の海が、皆様を優しくお迎えなります様、切に願うばかりです。
海洋散骨に掛かる全てのご相談、社員一同お待ち致して下ります。