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入澤和志郎

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入澤和志郎(いりさわわしろう) / 葬儀

有限会社 風車

コラム

お墓のお話! 墓じまいと離檀 お墓の改葬と移築 行政の関わり合い

2017年5月31日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:遺品整理

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓参りお墓

弊社ホームページやコラムを読んだ方から最近多くのご相談を頂く事案があります。
それは『墓じまい』や『改葬』についてのお問い合わせです。
一言で言えば既存の墓石を解体して整理することで、後に土地を整地してお寺や神社に返す、もしくはお墓の引っ越し、檀家をやめること(離檀)を考えている・・・と言った内容になります。
言葉だけを見ますと業者に依頼さえすれば簡単な事のように思われがちですが、そこは先祖が眠るお墓です。アパートやマンションの引っ越しとは桁違いの重責と、細かな根回しが必要となります。

● 一例として・・・兄弟間でお墓の取り合い
私が相談者にお伝えするのは直接的なお金の話、例えば考えられる石碑の解体費用や整地費用、石碑運送費や再組み立て費用、若しくは処分費用、それに離檀料などそれらに私から触れることはまず有りません。尋ねられても其処にはそれぞれの地域の習慣や仕事人が係わっており相場的に分っていても私から進んでお話しする事柄では無いと考えて居ります。

世は、これらお墓に関する事案を決意するまでの間、相談者の心の変化や考え方、何故そこに至ったのか・・・、このあたりからお伺いを致しますと、当事者の心情を垣間見る事が出来ます。

故郷を出て長く都会で暮らすご相談者も今は高齢となり、地元で暮らす弟妹も古希を過ぎ、それぞれの嫁ぎ先にお墓もございます。自分たちの足腰丈夫なうちは実家のお墓参りや清掃作業なども問題ございませんが、不幸にも自分達が亡くなった先の事を考えますと、お墓をお参りする人も無く、それぞれの子供や孫達も疎遠となる事も十分に想像出来る。そんな不安のなかで兄弟間でのお墓の取り合い、心の苦闘、葛藤があった様です。
ご依頼者の長男の考えとしては、先祖を大事に想い、長男の責務として元気なうちに自分のお住まいの近くに墓地を引っ越したいとの考えに至ったようです。しかし、故郷で生活する弟妹からの苦言、親戚からの反対、さらには縁切り発言などもあったらしく、兄弟親戚間で険悪な関係になりかけていた様でした。
私も過度に親族間の話に口をはさむべきではないと考えておりますが、今回は事が事だけに、ほんの少しだけ助言をさせて頂きました。
まずご相談者の子供(長男)さんの改葬後の墓地継承と墓守する決意の程をうかがってから、

「お父さんと一緒に故郷の親戚、叔父や叔母さんに現在までの感謝と、将来への墓守の決意、お願いをする事から始めなさい」

と、アドバイスさせて頂きました。
それから相談者と息子夫婦とも随分と時間を掛けて話し合いをされていたようです。
兄弟間だけですと過去の話しを蒸し返し、不穏な空気も流れがちですが、甥夫婦からの真面目な申し出により、先々のことを互いに考え、親戚や三者とも話し合いを重ねるごとに心も穏やかに互いの立場の理解も生まれ、今回はご相談者が希望された改葬計画が上手く進むことになりました。

今回の事案は数ヶ月の話し合いの結果万事うまく収まりましたが、この真逆な話でお墓の押しつけ案件もございました。いずれも私どもの業務から見ますと全くの作業範疇外ではありましたが、この度は双方の立場に立って真摯にアドバイスさせて頂いたところ、親族一同よりそれぞれ感謝の言葉を頂き、私共も一件落着し心から「よかったなぁ~」と安堵致した処です。

お墓参り

改葬や墓じまい時の手順

最初にやることはもちろん親族会議ですが、兄弟親子の話し合いだけで,すます訳にはいきません。歴史のある家系にとっては、顔も知らない親族縁者であっても相談するのが常識と考えて下さい。
お墓に埋蔵されております仏さんの生家、先祖さんの出身先まで巻き込んでのお話となります。勝手な判断で遠い親戚だからと無視は出来ません。親戚縁者の知らないところで墓じまいや改葬ともなりますと理由はどうあれ、末代までその遺恨を一身に貴方が背負い込む場合もあり大変注意が必要です。
何故ならば貴方の知らないところで仏さんの命日やお盆、お彼岸、記念日など節目節目でお墓参りをしている方もいらっしゃるのです。
知らぬ間にお墓が消える・・・。お参りしている親戚の方にとっては大変な出来事となります。


お墓と彼岸花
自分の実家のお墓について、貴方はご両親の眠るお墓。そのような認識でいるかもしれませんが菩提寺さんより色々なお墓の歴史や四季折々の情報も入ります。お婆ちゃんの生まれ育った家、またその親戚、お元気であればそのご弟妹など時々はお参りに来ている可能性もあります。
その行為を知らないのは貴方だけで何年も帰省もせず地元親族に墓守も任せっきり、近年はお墓参りもしていない。長男としてお寺会費の送金だけは欠かさない。そのような方ほど気を付けて作業を進めて頂きたいと思います。

2~3代のご先祖の眠るお墓ともなりますとそれら作業も大変です。
ご自身の都合だけで墓じまいや改葬など、手順をキチンと踏んでの作業を是非お考え頂き、それら作業を進めるようお願い致します。直系親族はもちろんですが集落の長老、そして菩提寺さんなどにご相談されるのが最善と考えます。

法律・・墓じまいや改葬時の決まり事

改葬や墓じまい時の行政書類は各役所により違いもあるようです。

 ➀ 改葬許可申請書の発行(前役所より)
 ➁ 埋蔵証明書(前役所より)
 ➂ 収蔵証明書(納骨堂の場合など)
 ④ 墓地使用許可書 受け入れ証明書(移転先の役所発行)

詳しくは各役所窓口でご相談願います。

※私は上記のような手続きの専門家でも役人でもありません。地域によっては考え方や手続き手法などに違いがある場合があるかもしれません。
お気づきの点がありましたら弊社HPよりご遠慮無くご指摘、御指導をお願い致します。
お問い合わせ、ご意見などはこちらより・・・こちら

海洋散骨 東北の海 日本海 鳥海山 自然葬 献花 粉骨 骨箱 骨壺

数ヶ月も前からの散骨依頼案件でした。当日は久しぶりの晴天、小さなウネリは少しありますが波風とも穏やかで海面も鏡面状態です。
ご依頼者様と集合場所の酒田マリーナでお会いし、本日の航海計画の説明と乗船中の注意にお願いなど、決まり事を一通り説明させて頂いた後に乗船ボート前で記念撮影。皆さん乗船前は少し緊張気味ですが港を出る頃には海から望む鳥海山や風力発電塔を眺めながら「凄い数!綺麗!気持ちいい!」乗船中は終始談笑しながら散骨ポイントへ移動となりました。

散骨風景
心配しておりました船酔いも無く、港を出て30分程で海洋散骨ポイントへ到着。
アフトデッキに簡易祭壇をセッティング、献花の花ビラに囲まれたご遺骨3袋(パウダー状)を並べて海洋葬開始となります。
3点鐘と同時に黙祷から開始、まずは故人様の生前への感謝と新たな航海の安全を願います。
黙祷終了しますとマリンスピーカーより聞こえてきます読経を聞きながらお清めの献酒、献水、そして散骨。
それぞれが手にしたお骨袋(水溶性の紙)を広げ、パラパラと海面へ・・・
その時一旦ご自分の手のひらにお骨粉を載せてから海面へと散骨される方も、そのような散骨をされる方は初めてでした。

オブラートに近い特別の紙袋、そのままの状態で海へ入れても程良い重さもあり2~3秒ほどで溶け破れ、お骨粉が波間に広がりますが生前の故人様との強い想いが自然とそのような仕草となったのでしょう、私達クルーにもグッと胸に込み上げるものを感じた瞬間でした。
波間を漂う骨粉の上にそれぞれの手で献花、穏やかな今日の海、空高く舞上げる花ビラと折鶴、海面一杯に広がり鶴も羽ばたき・・・感動の一コマとなりました。

波間に舞う花びらと折鶴

散骨風景
献花ポイントを静かに周回、海面に広がる花ビラに折鶴・・・最後のお別れとなります。
静かに手を合わせ鐘の音を聞きながら散骨ポイントを離れ帰港となりました。

乗船中はご理解とご協力を頂き、この度も事故も無く無事に終えられましたこと、乗船ご利用頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。有り難う御座いました。
故人様の新たな航海の安全をご祈念申し上げます。

今回の散骨写真をギャラリーにアップしました・・・こちら

遺品整理 家族整理 リフォーム 解体 お仏壇 神仏 お焚き上げ 一般廃棄物

何処にでもあるような普通のお宅、長い間、空き家となっていました。
処分前の打ち合せから始まり、残された動産処分の見積り作成、その後着手。
ご家族ご親族で整理作業も進めてもらい、小さな生活用品、衣類や雑貨品は殆ど処分済み。ここまでかなりの日数と時間を掛けての作業となりました。
地元住まいの親族の方々がおりますと、この様な家族や親族間作業も出来ますが、都会暮らしの方が相続人ともなりますと現実的には不可能な場合が多く、私共が全てを請負うこととなります。

今回の現場でも買い入れや譲受け商品も有り、有料処分対象品も少なくなり、清掃作業も含め、一日で無事終了となりました。
残されていたお仏壇と神棚はご依頼によりお焚き上げ供養へ。瀧水寺大日坊へ納めて参りました。ご依頼者が遠方にお住まいの時などは私共がご依頼者に変わりお焚き上げ供養に立ち会いとなります。

地元行政の一般ゴミ回収事例や手法を下調べ、時間を掛け細かく分別を行なうことで相当なゴミ処理にかかる処分料軽減も出来ます。私共と事前打ち合わせもあり整理や処分計画作業の出来ている事例が今回の現場となり皆様にご紹介させて頂きます。
空き家の動産処分に係る整理や整頓、処分・・色々な手法はありますが一部屋~二部屋を整理整頓する時とは根本的なプロセス、作業手順に違いが出ます。

作業前

作業後

『遺品整理・生前整理・プロの整理・上手な整理法・処分の仕方・・』色々なお手本やDVDも多数販売もされ、遺品整理・生前整理などブームと相まって、著名人がTVやラジオで紹介もしておりますが・・・何故か皆さん途中で諦めてしまいます。

実際私共が行っております丸ごと一軒、外回り、倉庫に車庫、物量だけでも桁違いです。
車両、作業人数だけでの違いではございません。実際の作業に入る前から大きな違いがあります。是非そのようなご計画がありましたらご一報願います。

山形遺品整理ホームページ・・・こちら


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