「老人ホームの内容と違い」現役、施設長が語る。親が倒れたら準備する事~VOL6
皆様こんにちは ケアホームカナン DJ施設長こと馬場田 晃一です!!
本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年最初の投稿は皆さんに知ってほしい
介護の予備知識についてお話していきたいと思います。
以前もこのテーマについて書かせて頂きましたがより読みやすく平易な言葉で加筆修正しグレードアップした形で投稿していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
先ず初めに、今日お話しする内容は、入院の手続きについてです。
介護の最初の入り口は「入院」から始まることが多い為今日はこのテーマに絞ってお話していきたいと思います。
突然ですが!
もしも、貴方の親、おじいちゃん、おばあちゃんが倒れた場合皆様は最初にどこに相談しますか?
緊急の場合は、最初に電話するのは119番、救急車ですよね。
最初に搬送される病院は救急指定病院です。
消防法の規定に基づき都道府県知事が公示している病院になります。
搬送先が決まった後は、救急搬送され
救急車にのって病院に一緒にあなたが向かうことになるのですが、そこで皆さんに知っててほしい最初に入院時に必要な物、3つを確認していきたいと思います。
はじめに
健康保険証
後期高齢者医療保険証 75歳以上の方~
ある方は救急指定病院の診察券
無い場合は後程手続きが必要になりますので病院側に確認ください。
その後、入院が決まった場合は
入院申込書
印鑑 認印
連帯保証書
が必要となってきます。
もしあなたのご家族の入院が決まった場合最初に、病院から入院保証人を求められます。
病院によっては2名求められる場合もあります。
この保証人は利用料金等の支払い、遺体や身柄の引き取り等を保証するものになります。
次に病院側から緊急連絡先をもとめられますので、誰が主で動くのかをあらかじめ決めておく事も大事です。
ご親族の方と相談の上で誰が署名するかを決めておいた方がいいでしょう。
容態の急変などで病院から連絡呼び出しが入る可能性があるので、身動きがとりやすい方が良いと思います。
また緊急連絡先を別途2名求められるなど、内容は病院ごとに違いますのでご注意ください。
また通常、入院保証金が必要となってきます。退院時に清算されますが5から10万くらいが相場です。
ここで注意しておきたい点が、親の医療費や介護費を誰が支払うか?
等を親族間の中であらかじめ話し合い、決めておくのも準備の一つです。
そして、予備知識として知って頂きたい事がもう一つあります。
もし入院が決まった場合、病院側から入院に必要な衣類や洗面用具などを持ってきて欲しいと依頼されます。
そこで、あなたが慌てない様に、事前に準備できるように入院に必要なものを予めリストアップしてみましたので、是非、ご確認してみてください。
※私は毎月のように入退院の付き添い支援を行っている為、私の経験からいつも入退院時に持参しているものをリストアップしてみました。
入院生活で使うもの
- パジャマ 下着 (介護が必要な方はボタンが前開きのタイプが良い)
- 洗面・入浴用具(歯磨き用コップ・歯ブラシ・歯磨き粉・入れ歯入れ・入れ歯洗浄剤)
- タオル類
- ルームシューズ、スリッパ
- 服用しているお薬とお薬手帳
- 必要最低限の日用品
- イヤホン
- ティシュペーパー
- 時計 デジタル表示
- 髭剃り シェーバー 男性の場合
- 携帯電話
緊急的には必要ないけど、後からコレあっても便利な物リストも作成しました。
S字フック
ベッド脇に引っかけたり 車椅子にひっかけたりして書類入れや、袋をかけたりしてゴミ箱にしたり汎用性が効く
耳栓
同室の人のいびきや物音で夜眠れなくなる場合があるので気になる方は
本
入院生活は退屈ですので、暇つぶしや認知症予防の為にあると便利です
オムツ等の排泄介助用品
オムツ等は基本的に病院側で有料で用意してくれますが。病院が用意したものが嫌な場合や金銭的負担を減らすため、ご自宅にあるものを持参しても大丈夫です。
おしり拭きのような排泄介助用品も必要な場合は病院側から求められる場合もあります。
まだ他にもありますが、今回はこれくらいで!また別な機会で書きたいと思います。
ケアホームカナンでは、利用者さんの入院が確定した場合これらの物をすぐに準備できるように「入院バック」を予め用意しています。
もし親が一人暮らしの場合やご家庭で準備をしたい場合は、日頃から入院に必要なものを揃えた入院バックを準備しておく事もお勧めです。
もし入院時に何らかの理由で、すぐに準備できない場合これらのほとんどは、病院の売店で購入する事が出来ますので足りない場合は、病院の売店をのぞいてみてください。
そして最後に、ご家族や保証人の方への豆知識として入院の際に、病院側からよく聞かれる情報として病歴があります。
これらはお医者さんや看護師さんに何度も尋ねられることがありますので
もし可能でしたら、自分の親との普段の会話の中で
現病歴や既往歴、お薬の情報やアレルギーの有無等について、それとなく聞いてみてください。
※現病歴とは、今罹っている病気が、いつから、どのように始まり
どのような経過を辿ってきたか、どのような治療を受けたか、
どのような症状に変化したのかをまとめた情報
※既往歴「きおうれき」過去に経験した病気やけがのうち
すでに完治しているものを指します
そして、それをメモしておいてください。
また最近ですと、コロナワクチンの接種回数や有無も確認されることもありますので
自分の親と話す機会に今一度、確認してみてください。
このメモがあるだけで、病院側での対応もスムーズになり病院での拘束時間や待ち時間が早くなる場合もありますので覚えておきましょう。
今年はこんな感じで、介護予防の事だけではなく定期的に介護のお役立ち情報も今年は沢山発信していきたいと思います。