愛犬と飼い主がともに幸せな住まいへ（3/3）

そばに自然を感じる新たなライフスタイルを提案

　早苗さんの勤めるヤマイチは1913（大正2）年に「山一木材」として創業した住宅建材・設備の総合商社で県内外の建設会社や工務店など3000社以上と取引があります。

　一般向けの「BtoC」事業として家づくりの総合相談窓口「ハイズ（hi-s）」も開設しています。住まいづくりのプロセスや工務店選び、不動産などについての正しい知識と情報を広めることで、頑張っている地元の工務店を応援するのが狙いです。

　昨年からはスノーピーク（本社・新潟県三条市）と提携してキャンプなどアウトドア用品の販売に参入し、自然に親しむ新たなライフスタイルを提案しています。スノーピークマイスター監修「野遊びできる家『遊箱』」のモデルハウスを富山市荒川に開設し、今年7月には富山市下堀に「ハイズ　ガーデンズガーデン富山南」をオープンさせました。早苗さんはこれらBtoC事業の統括を任せられており、「新たなことを発想し、市場開拓にチャレンジしていきたい。お客様から必要とされ、働く若者が楽しいと思える環境づくりに努めていきます」。

　ガーデンズガーデン富山南には、アウトドア用品などのショップにモデルルームが併設され、プール付きの庭や家庭向けサウナ、オーディオルームなどが見学できます。「この店舗を拠点にして、住まいに庭があり、緑がある豊かさを発信していきたい。高価な建材を使わなくても、素材の質感を生かしたり、統一感をもたせたりすることでリゾート感のある空間をつくることは可能です。総合資材商社の強みを生かし、わたしたちでも手が届く少しリッチな、心にゆとりがある暮らしをお届けできるように取り組んでいきます」

（取材年月：2022年11月）

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