愛犬と飼い主がともに幸せな住まいへ（1/3）

ペットに適した家づくりのポイントをアドバイス

　住宅建材の総合商社「ヤマイチ」(本社・富山市野口)の早苗将文さんは、愛犬と暮らす家づくりについて詳しい専門家です。「ペットが家族とみなされるようになり、屋内飼育が主流になりました。飼い主以上に長く家で過ごしているペットにとって安心安全なストレスのない環境を整えてあげることが、双方の良い関係を守り、お互いの幸せにつながると考えています」

　新築やリフォーム時にペットの飼育を考慮して計画を立てる人が増え、ヤマイチにも取引先の工務店などから相談が頻繁に寄せられるようになりました。その都度、早苗さんらが中心となって設計上のワンポイントアドバイスや適した建材の紹介に当たっています。

　その際に早苗さんはまずペットにとっての安全性を考えます。「フローリングなどの床が犬や猫にとって滑りやすいと、興奮して走った時に壁などに勢いよくぶつかってケガをする恐れがあります。股関節へ負担が高齢になってからの障害につながる懸念もあるため、これらを考慮して床材を薦めています。動物は体が小さく敏感なのでシックハウス症候群になるリスクも人間より高い。噛んだり舐めたりしても健康に害がない建材を紹介しています」

　そのうえで、犬や猫の種類や習性に配慮した工夫を採り入れ、階段下などの狭いスペースに居場所をつくったり、ひなたぼっこや運動ができる場所を設けたりする家が少なくないそうです。

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【次ページ】建材設備営業の経験を生かし、愛犬家の希望かなえるお手伝い

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