セミナー「当事者と共に学ぶこころの病気」➀ 「うつ」を考える(5月16日)のご報告
〇「カウンセリング心理学」を学ぶということ
まず、「カウンセリング心理学とは何か」について簡単に述べてみます。
米国のある有名な心理学者は、カウンセリングを「人の問題を聴き、援助を与える行い」と
定義しています。そしてカウンセラーは「援助する人(ヘルパー[helper]」だと述べています。
ちなみにカウンセリング(counseling)の言葉は、ラテン語の助言する(consulere)に由来して
います。
そのカウンセリングを専門的に研究するのが「カウンセリング心理学」ですが、歴史的には
カウンセリング心理学は心理学の中でも比較的新しい分野であり、19世紀終りから20世紀
初めに心理学の専門分野として出現しました。
このようにカウンセリングとは人を援助し助言する行為となりますが、私自身は、それは結局
自分自身をよく知ること、と理解しています。
言い換えれば、人を援助するためには、援助者である自分自身をまずよく知ることが必要だ
と考えています。
そしてそのことを突き詰めていくと、カウンセリングを学ぶことは結局自分自身の生き方を考える
ことではないか、と思っています。
ですから、私はカウンセリングを単に技術的なものとはとらえていません。
このような視点で「カウンセリング心理学」を一緒に学ぶ場として、このたび「白熱!カウンセリング
心理学教室」を企画しました。
第一回は、11月5日 (木) [午後7時~8時20分] から富山駅北口の県民共生センターサンフォルテで
開講します(受講料1,000円)。次回11月19日 (木)。 以後毎月第一・第三木曜日開講。
定員は15名で、今のところ余裕がありますので当日その場での参加も可能です。
一緒にカウンセリングを深く学んでみませんか。
カウンセリング心理学の予備知識はなくでも構いません。なぜなら、参加のために大事なのは
本からの知識ではなく、自分自身の人生経験だからです。
お互いの人生経験・体験を基に一緒に心の問題を考えてみましょう。
〇「白熱!カウンセリング心理学教室」についての詳細は以下を参照ください。
http://mbp-japan.com/toyama/kokorosodan/seminar/1087/
また興味のある方は、「生き方としてのカウンセリング」との私のコラムも参照ください。
http://mbp-japan.com/toyama/kokorosodan/column/987/
村田 晃(心理学博士 PhD University of Denver USA・臨床心理士)
(うつ心理相談センター所長)