母親との思い出を掛軸へ
昨年末、この作品と出会いました。
あらためて『無事』という言葉の重みを感じながら表装(改装)させていただきました。
形は作品を円の中央に配置する「円相表具」。
裂地・色味は民藝色に。
下部には古代裂を装飾し調和取りながら創作しました。
作者の棟方志功は、富山県福光町を疎開先とし昭和20年4月から6年8ヶ月間過ごし県内全域に数多くの作品を残しています。
茶碗図に「無事」。
この時どんな想いで筆を持ち描いたのか。
絵付けには何が描かれているのか。
富山に一時代を刻んだ鬼才と伝わる棟方志功。
あらためて光徳寺や美術館を辿りながら魅力を探ってきました。