掛軸のしみ抜き&裂地の雰囲気はなるべく変えない
先日、宇奈月温泉「延楽」にて会合が開かれた。
富山県の老舗旅館の代表格とも言われる由緒ある旅館である。
看板の「延楽」の文字は川合玉堂による執筆。
玄関口には竪山南風の大作の「鮎」
ガラスケースにも高村光雲の作品や古い唐津の壺、そして古九谷も並ぶ。
当時この地に訪れ残していったものも多々あることがよくわかる。
館内の所々にも思わず足を止めてしまう作品も数多くあり感動がある。
巨匠と呼ばれる作家達は何を感じ何を思って滞在していたのかと考えてみるだけでも楽しい時間でもある。
情緒や趣きを感じながらの一杯は格別なもの。
時代が移り変わり近代的な空間や内装が好まれる時代になって来ているのも現実‥。
こういう旅館を残すということ。
よりも、
こういう旅館を楽しめる人を増やす事の方が大切だと感じている。
私達は日本人である。
日本人である以上、感性は昔も今も本当は変わらないと信じている。
日本人らしく誇らしく生きて行きたいと思っている。