掛軸のしみ抜き&裂地の雰囲気はなるべく変えない
篁牛人(たかむらぎゅうじん)の作品はシミが出やすいので有名です。
それは「渇筆技法」と呼ばれる独自の方法で墨を叩きつけすり込むように描くために
とても厚口の紙を使用しているためです。
紙が厚いと湿気が逃げないためシミが現れてきます。
充分乾燥した日に箱にしまう事が必然の作品です。
写真のような状態になっても篁牛人の使用している紙と墨は大変しっかりとした良いものを
使用していますので、ほとんどのシミを抜くことができます。
シミ抜き作業風景です。
シミによっては何度もくりかえし作業します。