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■日本の伝統色「藤色」■

2016年5月9日 公開 / 2021年2月22日更新

テーマ:色の本棚

コラムカテゴリ:くらし

藤の花がいつのまにか咲き出しています
風に揺れる佇まいが美しく大好きな花です。
そんな藤の花の「藤色」を楽しむ季節がやってきました。
藤色(ふじいろ)とは、藤の花からきた色名で淡い青みのある紫色のことです。
古くから馴染み深い色であり、「若紫」とも呼ばれます。英色名ではそのままフジの花の色を意味するウィステリア(wisteria)です。
万葉集にも藤を読んだ歌は数多いですが、「藤色」という色は「藤」の字を持つ藤原家の隆盛に伴って、また藤の旺盛な生命力や豊かな芳香にちなんで、平安時代を中心に高貴な色として愛された。西洋由来のウィステリアのほうがやや青みが強いかもしれません。


また、藤の花の花言葉は「歓迎」「恋に酔う」「陶酔「あなたの愛に酔う」 「至福のとき」藤の花にふさわしい言葉が並んでいます
藤は日本原産のつる性の落葉低木です。
藤には色々な種類がありますが、代表的なものは、ノダフジ(野田藤)とヤマフジ(山藤)があります。
ノダフジはつるが左巻きとなり、ヤマフジは右巻きになります。花が長く垂れ下がるのがノダフジで、長いものは60センチにもなります。花は短めですが、大きな花をさかせるのがヤマフジです。花の長さは10-20センチとなります。藤という花の名前は、花が風に吹かれるというものが変化して「藤」になったという説。茎に節(ふし)があるので、それが「藤」になったとも言われています。
藤の花の魅力を楽しむ季節、「藤色」に癒されにお出かけ下さいませ。

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高須 佳美 (色と香りのコーディネートのプロ)
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高須佳美

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