森和吉のオンラインサロン【デジタルマーケティング塾】が1月8日にオープン
前回、Web集客が空振りに終わる最大の理由は「点(手法)」ばかりを見て、「線(戦略)」がつながっていないことだとお伝えしました。
しかし、経営者の皆様は多忙です。「戦略が大事なのはわかった。でも、具体的に何をどう繋げればいいのか、手っ取り早く教えてくれ」というのが本音ではないでしょうか。
そこで私が提唱しているのが、Web集客の全体像を1枚の図にまとめた「パノラマ・デジマ地図」です。これを見れば、自社が今どこに力を入れるべきか、5秒で判断できるようになります。
デジタルマーケティングを動かす「3つのステップ」
デジタルマーケティングの全工程は、複雑に見えて実はたった3つのステップで構成されています。
【STEP 1】認知拡大(まずは知ってもらう)
SNS(InstagramやX)、バナー広告、プレスリリースなどを使って、「こんな会社・サービスがあるんだ」と気づいてもらう段階です。ここでは「売り込む」のではなく、顧客との「接点」を作ることが目的です。
【STEP 2】見込み顧客による検討(不安を解消する)
自社を知った顧客は、次に「自分にとって何が良いのか?」「この会社は信頼できるのか?」を調べ始めます。オウンドメディア(お役立ち記事)や検索連動型広告がこの役割を担います。
【STEP 3】顧客化・リピーター化(選ばれ、ファンになって
最後は、問い合わせフォームの使いやすさ(EFO)や、契約後のアフターフォローです。ここで「この会社に決めてよかった」と思ってもらうことで、リピートや紹介が生まれます。
多くの会社は、STEP 1の「SNS」だけを必死にやっています。しかし、STEP 2の「信頼構築」や、STEP 3の「受け皿(サイトの使いやすさ)」がボロボロであれば、せっかく集めたアクセスはすべて逃げてしまいます。
「信頼のチェック」という盲点
私が多くの現場を見てきて、最も「もったいない」と感じるのは、ステップ2と3の間にある「企業の信頼性チェック」の欠落です。
顧客は問い合わせのボタンを押す直前、必ずと言っていいほど「会社概要」や「スタッフブログ」「口コミ」を確認します。「失敗したくない」という心理が働くからです。
実際にあった事例ですが、あるリフォーム会社では、施工事例の更新を止めていただけで、問い合わせが月間10件以上減少していました。顧客は「最新の事例がない=今は活動していない、あるいは人気がない」と判断してしまうのです。
逆に、社員の何気ないランチの様子や、新入社員の紹介といった「人肌感」のあるブログを週3回更新するだけで、成約率が1.2倍に向上したケースもあります。技術力だけでなく、「この人たちなら任せられる」という安心感が、最後の背中を押すのです。
成功事例:8万人の会員を集めた「地図」の力
私が支援した不動産投資会社では、この「地図」を基に、以下の3点を徹底しました。
①認知: 「不動産投資 失敗」という、顧客が一番気になるテーマで記事を書く(SEO)。
②検討: 記事を読んだ人に、成功の秘訣をまとめた「無料小冊子」をプレゼントする。
③信頼: 代表者の顔写真と、これまでの泥臭い苦労話をサイトに掲載する。
その結果、半年間で8万人もの会員を獲得し、1年間で50億円の出資が集まるという、業界でも類を見ない成果を上げることができました。
やったことは、特別な最新IT技術を導入したことではありません。この「地図」に沿って、顧客が抱く不安を一つひとつ、デジタル上で解消していっただけなのです。
あなたの会社は、どこで「顧客」を逃していますか?
まずは、この3つのステップを自社に当てはめてみてください。
「アクセスは来ているが、問い合わせがない」のであれば、STEP2の信頼構築に問題があります。「そもそも存在が知られていない」のであれば、STEP1の認知拡大にテコ入れが必要です。
デジタルマーケティングは、決して「ギャンブル」ではありません。地図を持って、正しい手順で進めば、必ず結果が出る「科学」です。
次回からは、この地図をさらに強力に動かすための**「パノラマ・デジマ5原則」**についてお話しします。ここを押さえるだけで、売上はさらに加速します。


