赤字病院が黒字化した具体策とは

嗣江建栄

嗣江建栄

テーマ:遠隔医療

慢性的な赤字に悩む病院の多くは、患者数の減少や人件費の高止まり、医師不足による診療制限といった複合的な課題を抱えている。しかし実際には、病床数や立地条件を大きく変えずとも黒字化に転じた病院は少なくない。共通しているのは、「固定費削減」と「収益機会の取りこぼし防止」を同時に進めた点である。

まず着手されたのが、人件費と外注費の見直しである。常勤医の確保が困難な放射線科では、高額な非常勤医依存や読影外注に頼る体制が続いていた。そこで遠隔画像診断を導入し、必要な時間・件数に応じて専門医の読影支援を受ける仕組みに切り替えた結果、固定的な人件費を抑えつつ、読影の質とスピードを両立できた。

次に改善されたのが検査部門の稼働率である。これまで医師不足を理由にCT・MRIの検査枠を制限していた病院でも、ViewSendの遠隔画像診断支援サービスを活用することで検査件数を拡大できた。検査件数の増加は、そのまま診療報酬収入の増加につながるだけでなく、画像診断管理加算の算定要件充足を後押しする。

黒字化を達成した病院は、コスト削減だけでなく「本来取れるはずの収益を確実に取る」視点を持っていた。医師不足を制約条件として受け入れるのではなく、遠隔医療を経営手段として活用することが、赤字脱却の現実的な解となっている。

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