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占部正尚

社員が活気づく「ペップトーク」で企業力をのばす講師

占部正尚(うらべまさたか) / 経営コンサルタント

マーケティングオフィス・ウラベ

コラム

「金の斧」と「鉄の斧」、あなたはどっち?

2016年6月2日 公開 / 2020年4月23日更新

テーマ:成果につながる「ビジネス発想」

コラムカテゴリ:ビジネス

皆さんは、山で木を切る「木こり」です。ある日、手から斧がすっぽ抜けて池にポチャン・・・すると神様が現れて、「おまえの斧は、金の斧か?鉄の斧か?」と聞いてきました。さて、あなたはどちらの斧だと答えますか?

自分自身の発想やアイデアを大切に!


●金の斧だと答えた人: ビジネス発想の観点から、合格です。
●鉄の斧だと答えた人: ビジネス発想の出発点に立てていません。

私は、「木こりであるあなたはどうしますか?」と質問したのであって、「イソップ童話のストーリーは何でしたか?」とは一言も聞いてはいないのです。

講演会やセミナーの場で参加者に対して上記の質問をした場合、7割~8割の人が「鉄の斧」と答えます。さらに「どうしてですか?」と問うと、必ずといってよいほど「えっ、鉄の斧と答えるべきなんじゃないですか?」と返す人が多いのです。

ビジネス発想で大切なこと


鉄の斧と答えた人は、「似たような話があったなあ。あの話では鉄の斧だよなあ。」という先入観や思い込みで、自分の考えや言動に縛りをかけてしまったのです。

経営戦略、マーケティング、企画、商品開発・・・といった、新しい方向性や新しい価値を生み出す業務に就いていらっしゃる方は、特に先入観や思い込みは“御法度”です。

斧の例で言えば、そこの池の神様は「正直者」が好きだったかも知れませんが、別の池の神様は「金の斧」と答えた木こりに対して「よっしゃ、その根性が気に入った!」と言ってくれるかも知れません。

あるいは、それこそ正直に「私は金の斧が欲しいです。私には、金に相応しい腕があります!」とプレゼンすれば、道が拓けるかも知れません。

新しいアイデアやストーリーは、皆さんの思考回路の中でいくらでも生み出すことができるのです。そのチャンスを思い込みや既存の価値観で潰してしまうのは、非常にもったいないことです。

今回は単なる例え話ですが、ぜひビジネスの現場では、自分自身の考え・価値観・アイデア・・・を大切にしてください。それがビジネスを成功させる発想の出発点です。

この記事を書いたプロ

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