「金の斧」と「鉄の斧」、あなたはどっち?

占部正尚

占部正尚

テーマ:成果につながる「ビジネス発想」

皆さんは、山で木を切る「木こり」です。ある日、手から斧がすっぽ抜けて池にポチャン・・・すると神様が現れて、「おまえの斧は、金の斧か?鉄の斧か?」と聞いてきました。さて、あなたはどちらの斧だと答えますか?

自分自身の発想やアイデアを大切に!


●金の斧だと答えた人: ビジネス発想の観点から、合格です。
●鉄の斧だと答えた人: ビジネス発想の出発点に立てていません。

私は、「木こりであるあなたはどうしますか?」と質問したのであって、「イソップ童話のストーリーは何でしたか?」とは一言も聞いてはいないのです。

講演会やセミナーの場で参加者に対して上記の質問をした場合、7割~8割の人が「鉄の斧」と答えます。さらに「どうしてですか?」と問うと、必ずといってよいほど「えっ、鉄の斧と答えるべきなんじゃないですか?」と返す人が多いのです。

ビジネス発想で大切なこと


鉄の斧と答えた人は、「似たような話があったなあ。あの話では鉄の斧だよなあ。」という先入観や思い込みで、自分の考えや言動に縛りをかけてしまったのです。

経営戦略、マーケティング、企画、商品開発・・・といった、新しい方向性や新しい価値を生み出す業務に就いていらっしゃる方は、特に先入観や思い込みは“御法度”です。

斧の例で言えば、そこの池の神様は「正直者」が好きだったかも知れませんが、別の池の神様は「金の斧」と答えた木こりに対して「よっしゃ、その根性が気に入った!」と言ってくれるかも知れません。

あるいは、それこそ正直に「私は金の斧が欲しいです。私には、金に相応しい腕があります!」とプレゼンすれば、道が拓けるかも知れません。

新しいアイデアやストーリーは、皆さんの思考回路の中でいくらでも生み出すことができるのです。そのチャンスを思い込みや既存の価値観で潰してしまうのは、非常にもったいないことです。

今回は単なる例え話ですが、ぜひビジネスの現場では、自分自身の考え・価値観・アイデア・・・を大切にしてください。それがビジネスを成功させる発想の出発点です。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

占部正尚
専門家

占部正尚(経営コンサルタント)

マーケティングオフィス・ウラベ

ペップトーク(勇気づけの言葉)とロジカルシンキング(論理的思考)の融合で、社員のやる気・思考力の両面を育み、組織を活性化させる講師。レクチャーは「即効性・持続性が圧巻」と日本中からオファーが絶えない。

占部正尚プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

社員が活気づく「ペップトーク」で企業力をのばす講師

占部正尚プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼