読み手と聴き手が一体となる朗読体験をあなたへ（3/3）

「相手に届く朗読はコミュニケーションの質を高めてくれます」

　「朗読の一番の難しさは正解が無いこと。あらゆる読み方を試し、録音しては聞く。これを繰り返して自分なりの答えを見つけるのですが、葛藤の連続です。例えば45分の作品なら、練習でも同等以上の時間が必要です。聞き返すとなると更に時間が必要です。実は、体力と気力の勝負です。本番当日直前になって『ハッ』と気づくこともあり、最後まで自問自答しながらステージに立つ」と言います。

　寺田さんと朗読を学んだビジネスパーソンは、顧客や同僚から「あなたの話はわかりやすい」と褒められるようになり、対人関係に良い影響をもたらしたと報告してくれたとか。
　読む緩急や声のトーン、間や、意味に合わせた抑揚などにより、作品の世界観を丁寧に描き出す朗読は、コミュニケーションの質をも上げてくれると実感。
　心に響く語り口は人を優しく癒し、価値観さえ変える力があると信じています。
　「良い朗読ができた時は、会場が熱気に包まれ、感動の波が客席からステージに波のように伝わることが（滅多にありませんが）あります。読み手と聴き手が一つになる多幸感はよいものです。これからも、皆さんと一緒に魂が震える体験をしていきたいですね」

（取材年月：2023年6月）

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⇒豊富な指導経験に裏打ちされた、聴き手に伝わる朗読指導が出来る