職場定着支援助成金とは?離職率低下を目指す経営者必見
助成金は基本的に返済の必要がないため、単純に金銭的な面で大きなメリットがあります。しかし助成金は金銭面以外にもいくつかのメリットがあります。
そこで今回は、金銭面はもちろん、それ以外にもある助成金活用のメリットについてご紹介します。
助成金の金銭的なメリット
まずご紹介するのは、金銭面でのメリットです。
助成金は受給された金額のすべてが雑収入として計上されるため、単に受け取った金額分の利益が生まれる以上のメリットがあります。
例えば、利益率が50%の会社が100万円の助成金を受け取ったとします。
通常であれば100万円の利益を得るには、200万円分の売上を作らなければ得られません。もし利益率が20%であれば、100万円の利益を得るには500万円の売上が必要です。
しかも受給した金銭の使い道は自由です。これだけでも助成金が会社にもたらす金銭面でのメリットが非常に大きいことが、おわかりいただけるのではないでしょうか。
金銭面以外のメリット
次に金銭面以外のメリットについてご説明します。
助成金を得るためには、会社の就業規則の策定、更新や人事評価制度、従業員の教育計画の策定が必要となる場合があります。これは会社の根幹となる規則や、人事に関わる計画の見直しの大きなチャンスと捉えることができます。
また助成金制度を利用するには、さまざまな条件をクリアする必要があります。
それは例えば
「雇用保険の適用事業主であること」
「労働者名簿を備えていること」
「労働保険料を2年を超えて滞納していないこと」
などです。
しかし、そもそもこれらの条件は会社として満たしていなければいけないものです。
つまり助成金を受給できるということは、会社として労働環境が整っていて、健全で従業員が働きやすい会社であることの証明にもなります。
そのうえで、就業規則や人事評価制度の見直しをすることで、従業員にとってより魅力的な会社になれることが、助成金がもたらす金銭面以外の大きなメリットであり、社労士としては本来の助成金活用の目的として捉えていただきたいところです。