予測されたパンデミック 世界人類一丸で闘うには
自衛隊トップ セクハラと調査不足を謝罪
元陸上自衛隊の五ノ井里奈さん他、複数の女性隊員がセクハラ被害を受けていた事実が、内部調査によりようやく判明しました。日常的な発言や接触に加え、強制わいせつ容疑で3人が書類送検されたにもかかわらず不起訴となっており、郡山検察審査会は不起訴不当と議決、再捜査中でした。
陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長は29日の記者会見で「陸上自衛隊を代表し深く謝罪します。誠に申し訳ございませんでした」と頭を下げ、防衛省の町田一仁人事教育局長と陸上幕僚監部の藤岡史生人事教育部長も29日夕、都内で五ノ井さんと面会「大変申し訳ございませんでした」と謝罪しました。
もっと早く事態を重く受け止め、相談に応じ十分調査し、ふさわしく問題を扱い解決していれば、有能な隊員を失わずに済み、災害時に犠牲を払う自衛隊の評判も傷つけなかったことでしょう。
日本の隠ぺい隠匿体質が、問題を長期化させ、組織を腐敗させ弱体化させる原因と考えます。さらに世界各地でも、今やあらゆる組織の悪い体質が、明らかになってきていると感じています。
五ノ井さんが屈辱や悔しさの中、勇気をもって自らを自衛できたことは、今後いじめやセクハラやパワハラ被害を相談し、人権意識を問い正すよい機会になったと、心から労いたいと思います。
セクハラ&パワハラ 氷山の一角の根深さ
こうした一連の報道に対して、セクハラ被害は「氷山の一角」「多くは泣き寝入り」と多くの反応が寄せられました。実に10万人を超える署名は、水面下での卑劣な性犯罪行為が当たり前の異常性を物語っています。妻でも恋人でもないのに望まない相手に支配されるのを拒むと、逆恨み報復。内部調査では、以前は否定していたものの、問題が公にされ大きく取り上げられたことで罪悪感の欠如や行為を認めた、いえ、認めざるを得なくなった隊員たちがいたそうです。
パワハラやセクハラ、ストーカーめいた個の侵害は、重複しているケースが少なくありません。
複数による集団ストーカーや複数による痴漢など、組織化の傾向もさらに被害者を苦しめています。人として見なかった、罪悪感がなかったとの加害者発言から、人権意識の欠如は明らかです。
被害者の訴えを無視し報告義務を怠り、調査もせず、証拠も取り上げず、脅しや口止め、複数また組織ぐるみの隠ぺい隠匿を正す勇気の欠如すべては、いじめ・パワハラ・セクハラ・ストーカー、マインドコントロール、プロパガンダを助長し、組織を疲弊させる原因です。優秀な人材や評判を失うどころか、損害賠償や社会的制裁などで、結果的に痛手や信用失墜など莫大な損失を被ることになりかねません。
男尊女卑と人権意識 VS. 日本のよきマインド
筆者はもともと、自殺の増加やパワハラ、セクハラ、ストーカーなどの陰湿で深刻な被害者支援のために心理職となり、トラウマや悩み解消の学びを深め、現場での有効性も確かめてきました。
さまざまな被害事例を知るほど、罪悪感も良心の呵責もない加害者は、精神的に病んでいるとしか思えない場合が多く、逆に多くの被害者は、何の責任もないのに自分を責める傾向があります。
たいていは泣き寝入りということですが、少なくとも専門家に相談すると心が軽くなりますので、一人で抱え込まないことが大切です。壊れたレコードのようにネガティブな記憶や感情が渦巻いていた方の多くが、相談やワークで悩みやトラウマも転換されてなくなったと喜んでおられます。
以前もコラムで「痴漢は犯罪です」との当たり前の標語のポスターが嘆かわしく、男尊女卑など、世界に人権意識やモラルの低さが知られ、情けないと気持ちを書き表したことがあります。折しも、亡くなったと報道されたばかりの三遊亭円楽師匠も「日本人は人情味があり優しく、落語にはすべて詰まっているので、思い出すためにも落語に取りに来てほしい」と言葉を残したそうです。
正義感や礼節をわきまえ、繊細で奥ゆかしくも賢い古きよき日本人のマインドが東日本大震災後、「日本から学ぶ10のこと」と世界に知られた事実も、自衛隊の犠牲も、決して忘れたくないです。
◆ リクエスト動画の再生回数に注目 https://www.youtube.com/watch?v=vlUhd4xof4g
日本が明治維新で一つになったように、世界も一つになるように願う筆者も(先祖の分家)島津斉彬の『思い邪(よこしま)無し』と、聖書を愛読し教えた西郷隆盛『敬天愛人』の2つの座右の銘が原点で、35年間、世界の仲間と無償の聖書教育活動を続けています。ナチやロシアその他で厳しい禁令迫害下に置かれても偽りや不法を暴き続け、今年6月、ヨーロッパ人権裁判所で「過激集団ではなく無罪」と認められ、これまで同様、ロシア当局にも勝訴しています。
嘘をつかず 謝罪できるのは 真の強さ
被害者となった五ノ井さんは、事実を捻じ曲げられ隠ぺい隠匿されたことに対し、勇気をもって「自分は嘘をついていない」と堂々と自分が汚されることから自衛し、信頼できる人や専門機関に相談しました。少なくとも相談履歴は残りますし、自分で克明に記録しておくこともできます。
嘘をつく者は、明らかに事実に反しても嘘に嘘を重ね、ストレスでコルチゾールも過剰分泌されます。正当化の権化で自分さえ平気でだますので、心の闇や裏表が表情や生き方にも表れますが本人は気づきません。依存的で自分の弱さと向き合えないためにごまかし、嘘も認められないのです。
嘘つきはなんでも自分に都合よく解釈し、他のせいにし、弱すぎて都合の悪いことはスルーしがちで、進歩も成長も期待できません。嘘をつかず、自分の非を認めて謝罪できる人ほど勇気があり、清い良心も保てているので、何事においても誠実で信頼できます。不思議と、類は友を呼びます。
まとめ 病める加害者の特徴
嘘やいじめ、パワハラ、セクハラ、ストーカー他、犯罪加害者は自分を正当化し悪びれない自己愛性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害、サイコパス、マニピュレーターなど病める欺きの名手なので嘘を見破り、加害者側の問題とみなして注意深く巧みに悪影響を避けましょう。
『「自分には罪がない」と言うなら、私たちは自分を欺いているのであり、
心の中に真理はありません』- ヨハネの第一の手紙 1:8
皆さまが、地球で最高の生命体、理知ある人間としての尊厳や品位を保って、自分にも他の人にも敬意を払い、より賢く歩んで関わる人たちすべての恵みとなることができますように。