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10年前東日本大震災発生時、東京にいた筆者は閉じ込められないよう玄関やすべてのドアを開けて固定、建物全体めまいのように大きくゆっくり水平にスライドし回っていた感覚を覚えています。
震源は東北沖、広範囲に津波が押し寄せる様をニュースで目にしながらも何もできませんでした。現地では海岸付近の大勢が命からがら屋上や高台に避難し、住み慣れた町が波に呑み込まれ、家や車や人々がさらわれてゆくのを目撃しながら、愛する家族親族や友人知人を亡くされ、助けたくても助けられなかった心の傷は、言葉に表せないほど深くおつらいこととお察しいたします。
それでも震災直後は、衝撃映像と「日本は尊厳と誇りの国だった!」と震災後に互いに助け合う姿が世界中をかけめぐり感動を与えたことはご存知でしたか?海外から多くの賞賛が寄せられました。『日本人から学ぶ10のこと』
1.平静 悲嘆に取り乱す姿など見当たらず 悲しみそのものが気高い
2.威厳 水と食料の配給を整然と待ち、粗野な行動をとる人はいない
3.能力 驚くべき建築家たち (高層)ビルは揺れたが崩れなかった
4.品格 人々は全員の手に渡るようにと自分に必要なものだけ買った
5.秩序 店舗で略奪が起きず路上で無謀な追い越しもなく思慮分別
6.犠牲 原子炉に海水を注入すべく50人の作業員が原発に留まった
7.優しさ レストランは値下げ 強い立場の者は弱い者を気づかった
8.訓練 老人も子供もすべてが何をすべきか知っていて淡々と行った
9.報道 崇高な節度をもつ速報 見事な自制を見せ 平静なルポ
10.良心 停電時レジに並んでた人は品物を棚に戻し静かに店を出た
元世界銀行副総裁西水美恵子さんが震災直後の「日本人から学ぶ10のこと」がいつまでも語り継がれること、美化された面が多少あっても、日本人がこのような行動規範を持ち続けることの期待をこめ、2013年新聞に寄稿されました。意図を汲んで、何年経っても風化させず常に思いに留めて、どんな状況になっても互いの尊厳を重んじ、清い良心と誇りを保つよう心がけていたいものです。
『 善を行うことや、持っている物を分け合うことを忘れてはなりません。神はそのような犠牲をとても喜んでくださいます 』 ーヘブライ人のクリスチャンへの手紙13:16
筆者が分け合えるのは、想像力だけで災害被害によるトラウマや不安障害を軽減・除去し気づかずにもつ強みを引き出すお手伝いです。『8分のイメージだけで 悩みは強みに換えられる』の著書にご関心のある方のご登録メールアドレスに、目次から飛ばせるPDF版を無料でお送りしています。皆さまの心が癒され、尊厳と誇りを保って最善を尽くせますように。