知識を活用して成功に導く 幸福の要素とは
さまざまな分野のみなさまからお目にとめて頂き、ご依頼を受けてはお受けしているうち、カウンセリングだけでは収まらなくなりました。実はいま、サテライト・カウンセリングからサテライト・コーチングと呼称を変えつつあるのですが、カウンセリングを受けに来る方もおられますし、エグゼクティブ・コーチ、健康心理やメンタルヘルスの企業研修、NLPやDSR、執筆など、すべては「メンタル」でつながっているのでカテゴリーや肩書きをひと言では表せず、どうしたものかと思案中です。学派を越えて学ぶことは好きですが、いまや人と関わるすべての方が、カウンセリング・マインドやセラピーの知識やコーチング・スキルを必要としていると言ってもいいくらい多様な背景や年齢の方が、生活習慣病予備軍や体調不良であったり、ストレスやお悩みを抱えながら、心と身体の管理や、目標達成の意欲や方策を模索しておられるのが実情です。
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特に心理学、精神医学、脳科学に関しては、インターネット上でも多くの情報や選択肢があふれていますので、見分けるのも大変ですね。例えばアメリカ精神医学会の診断マニュアルDSM-Ⅲ-Rには広汎性発達障害が記載され、DSM-Ⅳには自閉性障害とアスペルガー障害も含まれていましたが、DSM-Ⅴでは自閉スペクトラム症、自閉症スペクトラム障害と置き換えられるなど、捉え方も基準も変わりつつあります。
さらに生活習慣や栄養、パソコンやスマホなどの脳への影響で、筆者の見立てでは「疑似発達障害」のようになっている方も増えているように思います。他に、複数の症状や病気を併発している方も多いことや、心理士と精神科医の境も含め、現場の専門家も環境なのか個性なのか症状なのか病気なのか、訴えも見立ても複雑になってきています。より広範な知識や技能、経験や観察力、洞察力や識別力、総合的な判断力、合理的配慮も求められてきています。
「サイコセラピー」という言葉が日本に導入された当初、立場により「精神療法」「心理療法」とそれぞれに訳されたことや、「催眠」とひと言で訳しても、人を眠らせて意識のない状態で怪しげに操る催眠術もあれば、意識的に自らの想像力を働かせてよい状態に導く催眠も混同され、誤解を招いています。実際、アインシュタインは「人間の想像力は知識より優れている」と、自らの想像力から相対性理論も考えついたそうですが、根拠もない想像力で何でも悪く受け取れば「妄想」や「邪推」となり、修正不可能になればトラブルや犯罪にも至りかねません。動機となるこころ次第で、当人や身近な人間関係や社会全体、仕事の質や経済にまで影響してくるわけです。
『 幻がなければ,民は放逸に振る舞う。しかし,律法を守っている者たちは幸いである。 』 -箴言29:18-
(ここでいう幻は、神の教えに基づいた知識や明確なイメージで、あてはめて守る者は幸福の意)
アカデミックな学会、学派から社団法人、民間、NPOその他、多くの団体による、さまざまな技能や認定資格がありますが、それぞれの有効性を知るために片端からお試しして、個人情報の最たるこころや健康や仕事の秘めたお悩みを吐露したくはないですね。実際問題、自分の状況を分析し、いつどこにどのように相談してよいか迷う読者の方のために、できるだけ幅広く必要に応えられますようコラムも含め、せめて少しでも参考にして頂けますように。