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星河愛子

女性の心のケアと目標達成を後押しする健康心理士

星河愛子(ほしかわあいこ)

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コラム

ワーク・ライフ・バランスの正しい理解と 重要性とは

研修・セミナー

2017年5月27日 / 2018年8月7日更新

 5月、東京大学本郷キャンパス医学部2号館小講堂で「働き方の見直しとメンタルヘルス : ワーク・ライフ・バランスと余暇に注目して」の講演が、北里大学一般教育部人間科学教育センター島津明人教授により行われました。多くのメンタルヘルスの専門家にシェアされ参考になりましたので、承諾を得てご紹介したいと思います。まず、「ワーク・ライフ・バランス(WLB)とは、仕事、家庭生活・地域生活(私生活)、自己啓発(人生)、健康・休養(生命)など、様々な活動が充実していて、自らが希望するバランスで展開できる状態で、すべての労働者の生活の質の向上に貢献するもの」(専門調査会報告)との理解が得られました。

 「重要性の背景」には、「サービス業の増加を含む産業構造の変化、働き方の変化、情報技術の進歩→仕事と私生活の境界があいまいに (2)働き盛り世代の労働時間の増加→いかに働きいかに休むか (3)共働き世帯の増加→仕事か家庭か→仕事も家庭も」が挙げられ、他にも「日本の有給休暇取得率が国際比較で昨年最下位だったこと、様々な職場のストレスモデル」があります。そこで「(WLB、リカバリー、気分転換)など職場外要因への注目」が必要となり、多くの研究データが示されました。                                         品川駅周辺 
 島津教授による「産業ストレス研究」2009年から改訂した資料によれば、「快→不快の横軸、活動水準の+↓-を縦軸に、ワーカホリズムとバーンアウト、ボアアウトを不快 (牢働)、活動- I have to work で表し、ワークエンゲイジメントつまり、楽しみ、有意義、重要性の認識、内発的動機付け、現実的な目標設定、自己評価+ I want to work と職務満足感を快(朗働)、活動+」で表されていました。

 興味深かったのは、産業保健におけるワーク・ライフ・バランスの考え方として、ワーカホリックな働き方が自分とパートナーに影響、不調につながるという多くのデータでした。仕事の過重労働→疲労・イライラ→家庭で夫婦喧嘩→仕事でイライラ・パフォーマンス低下→の悪循環。逆に言えば、パートナーが活き活きしていると自分も活き活きするという事実が、夫婦間で活力が伝わる階層的回帰分析や他の多くの研究結果や数値でも明らかでした。

『 二人は一人に勝る。彼らはその骨折りに対して良い報いを得るからである。もしもそのうちの一人が倒れるなら,他方の者がその仲間を起き上がらせることができるからである。しかし,倒れる者がただ一人で,これを起き上がらせる他の者がいないならどうなるであろうか。 』 -伝道の書4:9,10-

 そこで、リカバリーつまりストレスフルな体験によって消費された心理社会的資源をストレッサー体験前の水準に回復させるためのプロセス、余暇にも注目するワーク・ライフ・バランスが重要とのことです。

『 一握りの憩いは,二握りの骨折りと風を追うことに勝る 』 -伝道の書4:6-

 仕事→ストレス→家庭のワーカホリック的悪循環でなく、仕事とふさわしい心理的距離を置いて時には忘れ、上手にリカバリーやリラックスをしつつ、視野を広げることを行い、自分で時間や心身のコントロールができるといいですね。みなさまの仕事、私生活、自己啓発、健康・休養など、様々な活動が充実して、質の良いバランスと循環になりますように。

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