台風で庭木が傾いたり倒れたりするのは、樹種や剪定方法、土壌環境が関係しています
樹木を植栽する際は、根の成長を促して樹木が傾木または倒木しないように、支柱を施します。
ただ、支柱は樹木が根付いたら取り除く必要があります。
これは、結束された部分の幹が圧迫されて成長が阻害されるので、これを防ぐためです。
この支柱を施すときには、傾木や倒木しないように支柱することは当然ですが、私たちはさらに幹全体がある程度揺れるように支柱しています。
このようにすることで、幹や根の健全な発達を促し、数年後に支柱を取り除いても傾木や倒木の可能性が小さくなります。
樹木の幹全体が揺れないほど支柱を強固に施した場合では、幹が寸胴に発達し、根の成長が少なくなり、樹冠の成長が促進されることを招きます。その結果、支柱を取り除いた際は、幹折れや傾木、倒木のリスクが高まります(Gilman 2011)。
以前に、弊社は丈夫に支柱されたネムノキを剪定管理しました。その際に、支柱は施されてから数年経っていたので、結束部分を保護するために支柱を取り除きました。しかし、取り除いた数日後には強風でネムノキが傾いたという連絡がありました。これは様々な要因があると思いますが、強固な支柱によって根の成長が少なくなり、かつ樹冠の成長が促進されたことも要因の一つだと考えています。
弊社では、目には見えにくい所へも配慮して庭園設計や植栽デザインをしています。
具体的には、以下のページをご覧くださいませ。
植栽をデザインする