マイベストプロ東京
  1. 庭木におすすめの樹種(主に雑木) 美しい樹形を永く楽しめ、剪定管理が簡単な低木や高木
島田英泰

自然を利用して景観の美しさと生活の質を高める庭師

島田英泰(しまだひでやす) / 造園業

緑生環

コラム

庭木におすすめの樹種(主に雑木) 美しい樹形を永く楽しめ、剪定管理が簡単な低木や高木

2019年9月5日 公開 / 2020年5月20日更新

テーマ:植栽

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 剪定

将来的に大きくなり過ぎる樹種を植えると損をする?

庭木を選ぶとき、好みの花や実をお庭で楽しむことは大切ですが、永い年月にわたる剪定管理が必要になるため、将来どの程度の大きさになるか、どのように剪定するかを考えることも大切です。
将来的に大きくなり過ぎる樹種は成長が旺盛で、樹木の大きさを制限する必要性が高い庭園や緑地などでは、毎年多くの枝葉を切り落とす強い剪定が必要になります。強い剪定を毎年繰り返すと、剪定した1年後には徒長枝などの不用枝が多い(通路や構造物を阻害する)樹形となり、樹木の大きさは元に戻ってしまうので強い剪定を繰り返すことが必要になります。また、強い剪定は病害虫の大量発生を引き起こす可能性があり、剪定痕から腐朽菌が入って幹や大枝の空洞化を引き起こし幹折れや大枝折れによる建物や電線などの損壊や人身事故を招く恐れがあり、さらに剪定の手間は多い傾向があるため毎年の剪定費用が負担になる方もいます。これでは「何のために樹木(庭木)を植えたのか」わからなくなるかもしれません。

シラカシやケヤキ、コナラなどの雑木、ゲッケイジュ、ヤマモモ、針葉樹などは、とても大きく成長します。
以下の写真でご紹介する雑木は、程よい大きさに育ち、美しい自然樹形が永い期間楽しめ、病害虫の発生が少なく、台風等でも樹木による事故が起こりにくくなり、剪定の手間が少なくなるため毎年の剪定管理費は適正になります。

ヤマコウバシ

日当たりを好む落葉低木です。樹形は自然に株立ちになるため里山の雑木のように美しく、低木なのでコナラのように大きくなり過ぎない都合の良い樹種です。落葉樹ですが冬は茶色になった葉を落とさず、春の萌芽前に落葉するので、常緑樹のように利用できます。将来的な樹高は3~5m程度。
ヤマコウバシ
ヤマコウバシ冬葉

ツリバナ

半日陰を好み、土壌の乾燥を嫌う落葉低木です。垂れ下がる実や花が美しく、アーチのような自然樹形は庭の入り口などのポイントにあると引き立ちます。将来的な樹高は2~4m程度。
ツリバナ
ツリバナの実

クロモジ

半日陰を好む落葉低木です。クスノキ科なので枝や葉をこするとよい香りが漂い、その葉はクロモジ茶にすることができます。害虫の発生はほぼありません。枝や葉が上へ伸びる自然樹形が美しいです。将来的な樹高は2~3m程度。
クロモジ
クロモジの花

ソヨゴ

日当たりを好みますが半日陰でも育つ常緑小高木です。成長が遅く、高くならない常緑樹として扱いやすく、多様な用途に活用できます(目隠しなど)。波打つ葉が特徴的で、風に揺れるとそよそよと涼しい小さな音色を奏でます。将来的な樹高は5~10m程度。
ソヨゴ

アオハダ

日当たりや半日陰で育つ落葉高木です。この樹種の魅力は、自然樹形の美しさです。葉の色は鮮やかで、自然に整う枝ぶりは目を引き寄せます。街なかでは育てにくいことがありますが、土壌改良を丁寧に行えば健全に育てられます。将来的な樹高は平野の街なかでは5~7m程度、里山などの自然環境では10m以上になることがあります。
アオハダ

アオダモ

日当たりを好み、土壌の乾燥を嫌う落葉高木です。この樹種も自然樹形が美しく、自然に枝ぶりは整います。成長の速度はとても緩やかなので、「植物が育ちすぎて困る」というストレスはかからないと思います。白い花や四季を感じる秋の紅葉も楽しみの一つになります。将来的な樹高は10m程度。
アオダモ
アオダモの花

なぜ雑木がお勧めなのか?

外国から輸入されてきた樹種(ハナミズキ、オリーブ、ジューンベリー、オリーブなど)は、台風での倒木、害虫の大量発生、急な枯損などの事例を多く伺います。このような不具合が起こる原因は、私の主観的な考えですが、外国の樹種は日本の気候やその他の環境に合っていないからかもしれません。そのために根の成長や害虫への耐性に影響がでていると考えています。また、枝の成長は、成長が早すぎて枝が折れる原因となったり、剪定後は萌芽力が強すぎて不用枝を多く発生し樹形の見栄えが悪くなったりするので、剪定の手間は多くなる傾向があります。
神奈川県や東京都の里山や雑木林に生える上記のような雑木は、根を強く張り、害虫への耐性も適度に保たれるようです。そして、自然に樹形が整うので剪定の手間は少なくなる傾向があります(ただし、剪定方法にもよります)。

雑木の利点をまとめると、
〇 根が強く張り、台風での倒木被害は少ない(剪定の方法や土壌環境が適切な場合)
〇 害虫の大量発生は起こりにくい
〇 剪定管理が容易

ただ、雑木は自然度の高い所を好む樹種が多いので、庭園や造成地へ植栽する場合は適切な土壌改良が必要になります。土壌環境が良好であれば雑木の利点が活かされ、美しくて安全な庭園(緑地)になると考えています。

程よい大きさに育つ雑木の剪定方法

ご紹介した樹種はStructural Pruningの剪定方法が適用でき、自然樹形が美しく、樹木の健康が保たれ、剪定工費の低減が期待できます。
弊社が推奨する剪定方法「Structural Pruning」の事例

=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
緑生環
代表 島田 英泰
PHS: 070-5554-3835(受付時間:平日 9時~17時)
E-mail: shimada@ryokuseikan.biz
HP: http://ryokuseikan.biz

この記事を書いたプロ

島田英泰

自然を利用して景観の美しさと生活の質を高める庭師

島田英泰(緑生環)

Share

関連するコラム

コラムのテーマ一覧

島田英泰プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
070-5554-3835

 

事務所の固定電話は、042-785-3817 です。
携帯電話の方がつながりやすいので、070から始める電話番号へおかけくださいませ。
メールはいつでも構いませんので、ご活用いただけますと幸いです。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

島田英泰のソーシャルメディア

facebook
Facebook