樹木(庭木)を植栽する適期とは
緑地管理の大きな課題
マンションや商業施設では、運営費の削減が常に重要課題だと伺っています。
そのため、緑地管理では「剪定費用の予算を安くできないか?」というご要望を多くいただきました。
個人邸の庭園管理でも同じように考えられているようです。
街路樹では予算を削減するために、「ぶつ切り」や「ライオンズテール」などの剪定方法を行うことがありますが、これらの方法は倒木や折損事故を招き、景観面の評価を損なうことになるため、問題になっています。
緑地管理費が高い原因
緑地管理費が高くなる原因としては、萌芽力が強い樹種を植えていることが挙げられます。
住宅地や都市部では、樹木の生育に支障を及ぼす西日、乾燥、排気ガス等の公害に耐久性のある樹種を選んで植えていますが、このような樹種の多くは、萌芽力が強く、剪定した後は多くの枝葉を成長させます。そして、樹高が15m以上と大きくなるか、あるいは横への広がりが大きくなって、住宅地や都市部の狭小な緑地では、剪定の度に多くの枝葉を切り取る必要性が生じます。
このような樹種は、庭木では主にヤマモモ、マテバシイ、ゲッケイジュ、レッドロビン、キンモクセイ、ハクモクレン、コブシなどが挙げられます。
これらを剪定管理する際の問題点としては、
1. 狭小地では多くの枝葉を切り取らなくてはならないために、樹木は剪定をする度に歪な形になっていく
2. 剪定の反動で枝葉はより多く萌芽して、日照を遮る鬱蒼とした樹冠になる
3. 剪定痕から腐朽菌が入り大枝が枯れたり幹が空洞化して折れて倒木する、または剪定によって根の一部が枯れて根へも腐朽菌が入り樹体を支える支持力が低下するなど、樹木へ多大な生理的ストレスが加わり、次第に折損・倒木事故の危険性が高まっていく
4. 何よりも毎年の剪定管理の手間が大きくなり、工費が負担となる
シマトネリコは萌芽力が強く、一般的な方法で剪定を行うと、来年には枝葉を多く生やすことになります。
弊社の剪定手法では、剪定量が少なくなるため、写真のように枝葉が透けた樹形を維持できます。剪定を行う必要がない年度もありました。
これらの理由から、一時は庭木を植えずにコンクリートのみの外構が流行った時期がありました。
しかし、コンクリートのみでは、真夏の照り返しによる猛暑、冬の乾燥、砂埃などが助長され、庭木の存在が見直されています。
課題を解決するために
植物にとって過酷な環境である住宅地や都市部では、公害に耐久性のある萌芽力の強い樹種が好まれて植栽され、その後の剪定管理で多くの予算を必要としていました。しかし、近年では土壌改良の技術が発達し、自然樹形が美しくて剪定管理の手間が小さい樹種を住宅地や都市部で育生できるようになってきています。
土壌改良で、樹木(庭木)を樹勢回復させる方法
庭木におすすめの樹種(主に雑木)
住宅地や都市部の緑地は多くが狭小であるために、今まで植えてきた樹種を見直すことが大切です。狭小な空間に見合う樹種を植えていくことは、弊社の剪定手法を使用することができ、剪定管理費用を抑えて、緑地の美しさ、癒し効果、折損や倒木事故を未然に防止できる安全性、樹木の長寿化などを向上することが可能になります。
弊社が推奨する剪定方法
緑地管理費(剪定の費用)を安く(削減)する方法