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看護師が職場の人間関係に疲れたときの乗り越え方

鈴木恵美

鈴木恵美

テーマ:保育士さん・看護師さんの悩み

看護師の約95%が女性という看護の職場では、女性特有の人間関係の難しさがあります。
妬み・嫉み・無視といった陰湿な嫌がらせがおこりやすい職場であるために、看護師の方の約1/5が人間関係を理由に退職をしているのです。
指導という名のもとに、いじめがエスカレートする場合も少なくありません。

まわりに訴えても改善されなければ職場を変えましょう。
日ごろからストレスをためないこと。
ストレスを感じたら自分なりの解消法を身に付けておくことも必要です。

女性が多い職場では嫉妬や妬みがつきもの?

働きたい職場の条件として、まず挙がるのが「人間関係の良さ」です。
給与や待遇もおろそかにはできませんが、女性が多い職場で働くのであれば円滑なコミュニケーションがとれている職場かどうかを第一にチェックしましょう。

しかし、残念なことですが、女性が多く働く職場では嫉妬や妬みなどは少なくありません。
新しく入ってきた看護師が若くてかわいかったりすれば、「採用した人の好みなのではないか」と言われることさえあります。
患者さんや医師と仲良く話していただけで「恋愛関係にあるのではないか」と根も葉もない噂を流されることもあります。

何も心当たりがないのに、嫌がらせをされたり、陰口を言われるというのは辛いものです。自分に原因がなければ改善しようがないですし、嫌がらせも面と向かってするものではないので訴えにくいという問題があります。

まわりからは見えにくい、いじめや嫌がらせ

女性が多い職場では、表面上は仲良く振る舞うことも多いため、外部からは人間関係の問題が見えにくい傾向が強いのです。

また、いじめや嫌がらせが外部に漏れにくく、現場で起きていることの真相が分かりにくいのは、指導という名の元で先輩看護師が新人をいじめることがあるからです。
このように、表面的には円滑な人間関係に見えるという現象が、いじめや嫌がらせの顕在化を妨げ、問題を深刻化させてしまうのです。

意を決して上司に訴えても取り合ってもらえないことがあるのは、このためです。

典型的な例としては、古参のボス的な看護師とまわりの取り巻きグループが、標的を見付けて徹底的に嫌がらせをしたり無視したりするというものです。
標的にされやすいのは、特に新人でしょう。
仕事に慣れておらず、ミスがあったり、作業が遅い場合も目を付けられやすい要因に有ります。

嫌がらせのきっかけが、
「先輩よりも先に結婚したから」「先に妊娠したから」という不条理な理由まで聞こえてきます。

看護師という仕事柄、ミスは患者さんの命の危機に直結しかねません。だからこそ、常に緊張感をもち、神経を張り詰めて業務をこなしているのです。
そのため、ストレスフルになり、その矛先が弱いものや気に食わない新人に向けられるという負の流れを生むのです。

自分の態度や言葉に問題がなかったかを省みることも大切 

嫌がらせをする側からすると、最初はきちんと指導しようとしていたけれど、相手の態度がなってないことで感情的になってしまう、という事もあるかもしれません。

新人を指導していても、生返事で分かったか分からないかはっきりしない。
そのくせ同じミスを繰り返す。反省しているのならまだ許せるが、お詫びの言葉も無く、日々のあいさつさえもない。
そういうタイプの子なのかと思えば、医師や男性スタッフ、患者さまに対しては、まるで態度が変わり素直で謙虚、愛想も良い…。

いじめは良くない行為ですが、指導がいじめに変わるまでにはそれなりの理由があったのではないか。
相手の感情を逆なでするような言動をとっていなかったかを思い返してみましょう。
まずは自分の言動を振り返り、悪い所が思い当たるのであれば改め、相手に敬意をもって向き合ってみましょう。

自分を変えても現状が変わらなければ、上司に相談をするなどのしかるべき対応を。
人間関係の悪さは業務にも悪影響を与え、患者さんのためにもなりません。
勇気を振り絞って上司に報告しても、何も対処してくれないとなれば、それは職場環境そのものにも根深い問題があるということです。
その時は異動や退職を申し出て、環境を変えるために次の行動を起こす段階です。

精神的なストレスを抱えながらハードな業務をこなすことは困難です。
何より、我慢を続けてうつ病などの病気になってしまったら元も子もありません。

あなたにとってプラスになる要素がないのであれば、すっぱり職場を辞めてしまうという選択肢をとっても構いません。
転職は逃げることではありません。
今の職場で思うように働けないのであれば、新天地を求めることが前向きな選択となります。
辞めることで追い詰められた心を休めてあげることも必要です。
仕事や職場についての価値観を見つめ直し、新しい職場探しをしましょう。

心のケア ~ストレスを溜めこまない方法~

順調に転職できたとしても、人間関係においては何かしら気にかかることはでてくるでしょう。
それぞれ生きてきた環境も違えば価値観も異なります。
あまり深刻に捉えずに、ストレスを上手に逃がす方法が有りますので覚えておくと役にたつかもしれません。

簡単で効果的なのは、
まずは、ご自分のことをご自分自信で労わってあげること。

看護師同士の派閥やいざこざに悩まされていれば、無意識のうちに緊張状態が続き体はこわばっています。
歯を食いしばる癖があったり、肩や首がガチガチに凝ったりするという人ならば、心の緊張が身体にも出てしまっていると言えます。

忙しくてもシャワーで済ませるのではなく、お湯を張ってゆっくり湯船につかりましょう。
体が芯から温まった後はストレッチで、じっくりと身体をほぐします。
血流も良くなり、リラックスできます。

アロマトリートメントやマッサージをプロのもとで受けてみるのもおすすめです。人の手で丁寧に癒してもらうことは、気持ちも体も楽にしてくれます。

そして、自分を無条件で受け入れてくれる人と会うこと。
職場の人間関係の中で、叱られたり嫌がらせを受けたりしていれば自己肯定感が低くなりがちです。
一方的に否定されてばかりいれば、本来の自分の良さを見失ってしまっているかもしれません。

そんな時は、職場とは関係のない友人や恋人、家族と会う時間を積極的につくりましょう。
利害関係のない人間関係の中で、ありのままの自分を受け止めてもらうことで、本来の自分を取り戻すことができます。

職場の人間関係に疲れていると思ったら、すぐに試してみてください。
元気がもらえ、また頑張ることができるでしょう。

頑張りすぎないこと。
我慢しすぎないこと。
ありのままのご自分を肯定できる環境を積極的に求めてください。
本来の自分らしさを大切にするための判断と行動を心掛けましょう。

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鈴木恵美
専門家

鈴木恵美(公認心理師)

Pure Bliss(ピュア ブリス)

経営者の妻、お受験を経験した母という経験を土台に、心理学の多様なスキルを使い、エグゼクティブの人間関係の悩みや、お受験を控えた母親の心労、悩みの解消をサポートしている。また、子どもの心のケアも行う。

鈴木恵美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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