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秋山富美子

「暮らしやすさ」を提案するインテリア・ライフプランナー

秋山富美子(あきやまふみこ) / インテリアコーディネーター

おうちデザイン研究所

コラム

50代60代の住み替えやリノベーション —まだ動けるうちに少し先の未来の準備をしていきましょう―

2022年10月31日 公開 / 2022年11月27日更新

テーマ:50代60代のこれからの暮らし

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 中古物件 リノベーションインテリアコーディネート部屋の片付け

子育て卒業世代、ご夫婦だけの暮らし、
または自分一人だけの暮らし・・・
50代60代になると暮らしや環境の変化が訪れます。



古くなった住まいの不具合や、増え続けてきたモノ、
気が付いたら独立して使わなくなったお子さんの部屋が物置に。

たくさんのモノに囲まれているけど、
使うのはほんの少し。
独立で夫婦二人の暮らし、
または卒婚でそれぞれの一人暮らし、
高齢の親との同居。

50代60代になって暮らしの変化は
これまでの暮らしを見直すには
ちょうど良い時期です。
なかなかそのような機会がないと
見直す事はしないからです。
このような節目の時期に家の中と
モノをじっくりと見直していきましょう。

50代60代はまだまだ動けます。
ですが、30代や40代の時には苦にせずできたことや、
自然にできていた事がやらなくなったり、
面倒になったりしている事がありませんか?
自分では大丈夫だと思っていたことが
段々と面倒になってきます。

これから先の10年20年先を考えると今動けて、
考えられるうちに計画を立て進める事が
大事になってきます。

住み替えやリノベーションを考え始めると
壁紙を決めたり、キッチンを使いやすく
インテリアも素敵に♪と夢が膨らみ楽しいですね。

その前に住み替え・リノベーションを考え始めたら、
下記の6つを確認して、始められることは進めてみてください。


1.まずはモノの処分からはじめましょう。
人生の棚卸しをするつもりで


毎日の暮らしをしていると、
当たりまえになっていて気が付かなかったり、
見て見ぬふりをしてきたのもあるでしょう。
どこのご家庭も使わないモノと
思い出のモノとたくさんの衣類があります。

リフォーム・リノベーションで一番大変な作業が
この処分・片づけ作業です。
これまでの山のようなモノたちをどうしようか・・・と
いうところから始める事になります。
50代60代のリフォームは大げさかもしれませんが
人生の棚卸しをするつもりで思い切りよく進めていきましょう。


2.気持ちの負担の少ないモノから初めていきましょう
いきなり自分の大事なモノから始めるのは
ハードルが高いのと時間がかかるので、
自分の好きなモノや思い出品などは後回しに。
比較的取りかかりやすいのは『紙類』。
燃えるゴミとして捨てやすいです。
プリント類などの紙や、
使わないのに取っておく箱、紙袋です。


3.大きな家具の処分や一気に捨てるのはお金がかかります
捨てる費用を予算として考えていなく、
それ程かからないと思っている方が比較的多いのです。
リフォームが決まってから捨てれば良いと考えていると、
いざ捨てようとすると大きな家具にはいっぱいモノが入っていて、
それを分けるとことから・・・
また捨てればと思っていた家具が自分たちだけでは出せないケースが多く、
業者に依頼をしなければ出せない・・・という事もあります。

一気に捨てようとすると一般のご家庭でも
思っていた以上にゴミ代だけで約15万~30万、
それ以上多いと約50万といった費用になってきます。
業者によっては分ける作業はせず捨てるだけという業者もあります。
その場合は必要なモノを除いてから依頼するようにしましょう。
(捨てる作業だけでも体力は使いますから、身体も疲れます)


4.“実家”は自分の家ではなく“親の家”です
50代60代でも高齢の親世代の実家を自分の家だからと
考える方がけっこう多いのです。
育った住まいですから、当然思い出があります。
自分たちが実家に置いていたから
成人したお子さんのモノも置いていても
当然と考える方が多いのではないでしょうか。

成人したお子さんもそう考える方が多いのが現実。
特に50代60代の親世代が子離れできていないケースが多く、
いつまでも“子供”としてみてしまうからです。
ですが、実家は自分の育った家で、いつでも帰れる場所ですが、
成人したお子さんの自分の家ではなく、
“親の所有する家”なのです。
このあたりがまだ現代でもあいまいなので、
実家の片づけや相続などでいろいろと問題になってくる部分なのです。


5.部屋の主が不在な子供部屋
お子さんの独立でお部屋が空いてしまって、
そこに何となくモノを置いてしまいがち。
お子さんがまだ独身の場合はお部屋を残して置く場合も…。
ですが、年に数回かえってくる程度。
そのまま残すのではなく、
お盆の時期やお正月に帰省した時に処分するもの、
保管するモノを見ていただき、
お子さんの確認後整理することをお勧め致します。
お子さんの思い出品は持たせるか、
家で保管するか話あっておきましょう。


6.これまでの暮らし方を見直してみる
何十年と暮らしを続けてきて、
基本的な家事styleはあまり変わらないと思います。
しかし、環境の変化や年齢と共に省いてしまった事、
やらなくなった事などもあると思います。
ご自分の家事style、動線を見直してみましょう。

ご自分一人で家事をするのか、ご夫婦で行うのか、
ご同居の方が行うのか、
または外注なのか…。
これから数年先を考え、
ある程度の基本と万が一自分が動けなくなったときに、
他の人でもわかるようにするのがポイントです。

キッチン・洗面室・浴室などの水廻りは
毎日の暮らしと家事動線に関係してきます。
使いやすさ・機能性・掃除のしやすさはもちろんですが
見た目もおしゃれにしたいですよね。
気持ちも変わってきます。
ですが、あまりデザインに拘り過ぎないのも大事です。


人生後半のリフォームは動けるうちに。
好きなインテリアでスッキリ暮らすstyleを目標に、
家事もラクにゆっくり過ごせる住まいにしていきましょう。


HPでももっと詳しく書いています。⇒ こちらへ

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