【小学校低学年】特性のある子に嫌なことをされたとき、親はどう伝える?〜感覚統合の視点から〜
ここ数年、リトミックやピアノレッスンの中で感じる変化があります。
それは、
「体の使い方がぎこちない」
「じっとしていることが難しい」
「力加減がうまくいかない」
といったお子さんが増えていることです。
その背景のひとつとコロナ禍での生活環境の変化だと私は考えています。
外出の機会が減り、
公園で思いきり遊ぶことや、
マスクで他者の表情がわかりづらい、
お友達と関わる経験が少なくなった時期。
道具の共有ができなかった時期。
実はこうした経験は、子どもの“感覚の発達”にとってとても大切なものです。
例えば
・走る、跳ぶ、回るといった動きは「前庭感覚」
・押す、引く、踏ん張る、投げるといった動きは「固有感覚」
・触れる、触れられる経験は「触覚」
これらの感覚を日常の遊びの中でたくさん使うことで、
脳の中で感覚が整理され、「感覚統合」が育っていきます。
しかし、体を動かす機会が少ない状態が続くと、
感覚の経験そのものが不足し、
うまく統合されにくくなることがあります。
その結果として、
・落ち着きがないように見える
・不器用さが目立つ
・集団の中で疲れやすい
といった姿につながることもあります。
ただ、ここで大切なことは、
環境によって経験が少なかった分、
これからしっかり体を使う経験を重ねていくことで、
十分に育っていく力をつけるということです。
そのひとつの方法としておすすめなのがリトミックです。
リトミックでは、音楽を使って体を動かしながら、
自然とさまざまな感覚を使っていきます。
歩く、止まる、跳ねる、触れ合う、振る、叩く、揺れる
遊びの中で楽しく繰り返すことで、
感覚が少しずつ整理され、体のコントロールがしやすくなっていきます。
大切なのは、
「できないことを指摘すること」ではなく、
「体をしっかり使う経験を増やしていくこと」
今の子どもたちに必要なのは、
知識を増やすこと以上に、
感じて動く経験かもしれません。
他者との関わりの中で、心も育てていくことができます。
日々の遊びや関わりの中で、
体と感覚を育てる時間を大切にしていきたいですね。


