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折戸裕子

リーダーシップを戦略的にディレクトする人材育成コンサルタント

折戸裕子(おりとゆうこ) / 経営コンサルタント

株式会社 current links(current links, Inc.)

コラム

メンタルフィルター

2018年1月9日 公開 / 2018年8月8日更新

テーマ:リーダーシップ

コラムカテゴリ:ビジネス

「メンタルフィルター」という言葉をご存知ですか?

メンタルヘルスの分野で「社会不安障害」として認識されることもありますが、
誰もが心の中に無意識にもっているイメージや自説のことを言います。

メンタルフィルターは、指紋と同じように死ぬまで変わらないものだ。
と、この10年くらいで言われるようになりました。

新生児の脳には1000億個のニューロンがつまっています。
このニューロンが精神活動(心の形成)を繰り返すことでシナプスによって細胞同士の繋がりを広げていきます。

この手の話は好きですが詳しくないので(^^;難しいことは省きますが、

生まれてから3回目の誕生日を迎える頃までに、1000億個のニューロンはその精神活動によって、果てしない数のシナプス結合をすると言われていて、それはニューロンの一つが15000のシナプス結合をするそうです。

これでは数が多すぎ。(らしい)
頭の中を駆け巡る情報は膨大になりすぎて溢れかえってしまいます。

そこで、これらの情報を全て「自分なり」の意味を持たせる活動が始まりまるそうです。

自分なりの意味を持った情報の行き来が繰り返され、その意味でのシナプスが整理結合され磨きがかけられていくと、この結合ネットワークは、強い繋がりは益々強靭となり、弱い結合は次第に減っていきます。

例えるなら、
「主要な幹線道路と滅多に人が通らない雑然とした道」のようなイメージでしょうか。

この、脳の道路こそが、「その人のフィルター」になっていきます。

「気遣い」というフィルター通路が放置された道なのであれば、相手のことを考えずに不適当な話をいつまでもし続けるかもしれません。

それは、悪気はなく、ただ自分に送られてくる相手の感情の信号を処理する能力(自分なりの意味)がないだけだそう。

このフィルターは常に働いていて、取捨選択してリアルタイムで刻々と自分たちの世界を創作しています。

行動パターンや考え方の方向性、、、
全て、このフィルターが「自分なりの意味」を持たせて習慣化しているものと言われています。

勿論、
遺伝子的要因や、出生後の環境の影響もありますが、この脳内で起こる淘汰については現在のところ異論はないそうです。

こうなると、
「なんだ、じゃあ努力しても意味ないじゃん、自分は変えられないんでしょ?」
と考えがちですが、

新しい技能や新しい知識を学ぶことはできますし、自己認識をしっかりすることで、自己抑制の幅を広げることもできます。

神経回路は細々とでも繋がっているので、トレーニングによって太くすることも可能です。

世の中のリーダー達は、リーダーとして自分に足りない部分を、しっかり認識し、トレーニングしているのでしょう。

この記事を書いたプロ

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