マネジメントの捉え方で大きく結果が変わる
組織を動かすのは、人であり中心となるのはマネジャーである。そのため組織発展をさせるためにはマネジャーの質が
会社を左右するといっても過言ではない。
一方、社長はビジョンを語り、ビジョンを伝え、そして方向性を決めていく。夢見る絵を見せて枠を作り、そのキャンパスの書かれた下地を
社員みんなで色を付け、装飾し完成を目指していくようなものだと思っている。
今回、マネジャーの質について取り上げたのは、私が新卒で入った会社で感じたGAPとAmazonでのマネジャーによるGAPが大きな影響の差を生むと感じたからだ。
マネジャーの役割とは、みなさん何だと思いますか。
私が考えるBadケースは以下
・数字を達成させるため計画を作り上長にレポートをする人
・自ら動きまくり部下を背中を見ろばりに数字を作って結果を出す人
・部下に圧力をかけて仕事をさせる人
・上司と部下とのコミュニケーションに圧倒的に差があり、上にこびっている人
・自分は仕事しないで部下のサポートだけやっている人
・仕事がつまらなそうにしている人
・不幸を平気で周囲に語り、不満を話す人
色んなタイプがいるんだと思う。
人をマネージメントすることは、非常に大変で負担が多く難しいことだと本当に思います。私も組織論、モチベーション理論など様々調べ自分にあるマネジメント方法を考え試行錯誤してメンバーと対話、方向性を見せることを意識していました。(私は部下とは言いたくないタイプ。上も下もないと考えている)
マネージャーで良くあるのが、数字の実績がTOPだからマネージャーになる人。
私は、マネジメントが出来ると数字を作る人は別だと考える。
三隅 二不二のでは以下のように考えており、私はとても納得している。
PM理論の「P」は、Performanceの「P」であり、「目標達成・課題解決機能」を意味する。「M」は、Maintenanceの「M」であり「集団維持機能」の意味する。PM理論では、「P」=「目標達成・課題解決機能」と「M」=「集団維持機能」への意識が高く、ふたつをバランスよく実践できているリーダーが、業績をあげる優れたリーダーだと考える。
つまり、数字を出すが集団をまとめる力を持つ人である。
私はプラスで魅力がある人と思っている。
魅力とは、人よりも秀でている才能。例えば、多彩で趣味が多い、運動が好きでスポーツにいそしんでいる、知識豊富で講師的な側面がある、勤勉で本を沢山読んでいる、家族が大好きな思いが伝わってくる、未来を見据えて先を捉えている人 などなど
新卒で入った会社は、日系ゴリゴリの天下り当たり前の会社で、社員の中でマネージャーの人間が誰も頼られるような人がいない会社でした。
自由度は高いため好きな事をさせてもらえる点は良かったが、人を成長させるための努力をするマネージャーおらず魅力を持った人は数少ない会社でした。
新卒の仲間は3人しかいませんでしたが、そのうちの1人は2年以内に辞めてしまい理由は上司の感情的に怒る姿に嫌気がさしたということです。
一つ上の先輩も同様な理由で2年で会社を辞めていき、新卒で入社しても成長が見えないということで7年以内には半数はいなくなるような会社でした。
一方、Amazonという世界的な企業においてどうだろうか。私は6年半在籍していましたが、社員は本当に素晴らしく全員が働き、主体性があり話が早く仕事のスムーズさ、人間関係の良さ仕事の優先順位、感情を挟まない徹底的な合理的な仕事など本当に素晴らしい職場と感動したことを覚えている。
ただ、やはり数字が絶対の外資系の中で、マネージャーの質はとても人によって異なることをつくづく感じていました。仕事は出来ても、人に興味がない、自分の成功体験や自分の思想を押し付けるなどのマネージャースキルが不足している中で数字達成による評価によって引き上げられる実情はどこもかわりません。
まさに入社した時には、そのようなマネジメントを受け組織のBadサイクル 結果の質から求めていくスタイルにぶつかりました。もちろん、結果はとても大切。ただ、マネージャーの数字はメンバーから作られた結果の集合体であります。メンバーは誰に貢献し、どんなことを求め仕事をし、そして次にどこに行くのかを仕事を通じて考える。その時に、重要なのはマネージャーの質である。
私は、マネージャーは数字の板挟みの中でメンバーを見て自分も努力して結果を積み上げていく中で①常に自身を安定させる(精神的にも肉体的にも)②メンバーの見本となる③メンバーの進む方向にサポートをする④自分哲学を持ち明確な軸があるこの4つが重要である。
マネージャーは腐ったみかんのように周囲を腐らせることもあり、メンバーや会社の活性化させる燃料にもなる存在。まずは、自らが安定して誰かのために何かをする意識を持つことがとても重要な要素であると信じている。