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スーパーはくとが「距離のわりに高い」と感じる本当の理由

当社は鉄道の情報サイトを運営しており、このたび特急「スーパーはくと」の特集をまとめました。その作業のなかで、最も多く見かけた疑問が料金に関するものです。運賃表を見て「この距離でこの値段なのか」と感じる人が少なくありません。値上げがあったわけでも、繁忙期だからでもありません。理由は、この列車が走る線路の成り立ちにあります。
運賃が「2社ぶん」積み上がっている
京都・大阪から鳥取へ向かうスーパーはくとは、全区間がJR西日本の線路ではありません。兵庫県の上郡から鳥取県の智頭までは、智頭急行という第三セクター鉄道の路線を走ります。運賃と特急料金はJR区間と智頭急行区間でそれぞれ計算され、合算されたものが支払額になります。同じ距離をJR線だけで走る特急と単純に比べると割高に見えるのは、この構造によるものです。きっぷは通しで購入できるため、買うときに会社の境目を意識することはほとんどありません。
加算は上乗せではなく、線路を維持する費用
ここが本題です。この加算は、余分に取られているお金ではありません。智頭線は戦前から構想がありながら、国鉄の経営悪化で工事が凍結された「未成線」でした。それを地元自治体などが出資する第三セクターとして完成させ、1994年12月に開業させています。中国山地をトンネルと高架橋で最短に貫くこの線路があるからこそ、大阪から鳥取までが在来線で2時間台に収まっているのです。加算分は、その区間を維持するための費用そのものだと考えると、見え方が変わります。「高い」と感じたときに比べるべきなのは距離ではなく、その金額で何を買っているのか、です。
今日からできること
比較の物差しを、距離ではなく所要時間と乗り換え回数に変えてみてください。そのうえで、指定席の発売が乗車日1か月前の午前10時に始まること、ネット予約限定の割引商品が設定される場合があることを押さえておくと、実際に支払う額は変わってきます。なお運賃・料金や割引の条件は改定されることがあります。購入前にJR西日本と智頭急行の公式情報で必ずご確認ください。
列車の成り立ちから車両と座席の選び方、料金の内訳、鳥取での旅程設計までは、当サイトの特集にまとめています。
スーパーはくと大全


