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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「空飛ぶタイヤ」

田村哲也

田村哲也

劇場で公開中の「空飛ぶタイヤ」
池井戸潤のベストセラー小説の映画化
http://soratobu-movie.jp/
「半沢直樹」や「ルーズベルトゲーム」や
「陸王」や「下町ロケット」と
貪るように読み漁ったそれらは
ドラマ化され
みな大ヒット

意外にも映画化は初めてらしく

しかしながら
あの読後の感動にはほど遠く・・・
残念で軽い印象だけが心に

Story

トレーラーの脱輪事故で
整備不良を疑われ
経営が危うくなる運送会社

しかしその原因の根本は
(財閥)大手自動車メーカーサイドの
「欠陥」ではないかと
再調査を願い出る運送会社社長

同じ頃
同族の財閥金機関は
その大手自動車メーカーの経営計画に
疑問を抱く・・・など

それぞれがそれぞれの立ち位置で
攻防を繰り返す

内部告発も相まって
大手自動車メーカーの
「リコール隠し」に辿り着く

そして・・・正義は勝つ
(めっちゃ端折った振り返り)

連続ドラマなら

2時間という映画ならではの制約の中
ストーリー性を追求するあまり
細やかな人間模様や
大手企業の出世争いや
中小企業の脆弱さや
金融機関が織りなす立ち位置等が
映像の中では希薄なため
本来響かなければならないものが
少なくとも私には届かなかった(のは事実)

TVの連続ドラマで
指摘した部分が丁寧に描かれれば
間違いなく「グッ」と来たはずだ
(池井戸小説はドラマ向きかっ⁉)


・・・などと偉そうに語ったのは
私自身のビジネスにおいても
ストーリーや収まりに意識がいってしまい

プレゼン時だったり
数字重視の分析説明だったり

目の前にいる経営者さんの
心に届くポイントを
本当に突かなければならない
本質やコンセプトを

見誤っているのではないかと
考えさせられた次第なのです

心棒

今回この映画は
「人の死」や「隠蔽工作」そのものに
注力して仕上げていた
それはそれで触れねばならない
ポイントではあると思う

そんな中
私が思う「空飛ぶタイヤ」で
描いて欲しかった本質は
▪大手企業の理念や体質
▪金融機関の使命や目的
▪中小企業の悲哀や気概

それぞれがそれぞれのあるべき姿や
ど真ん中になくてはならない「心棒」を
じりじりと愚直にあぶり出して
フォーカスしてもらえれば
「グッ」と来て
涙して
ガッツポーズ的な感情に
なったのではないかと

なかったのかな⁉

お話ししたいのは映画の評論ではなく
(少しこじつけ感が強いが)
仕事も映画も事件も事故も
あるべき姿と
目指すべき点と
「ぶれない心棒」を
持ち合わせていることの重要性

そこに差異があった際は
潔くそれを認め修正する意思

そしてそれは
ちょいちょい自分都合で
顔を出し
自分都合で描いてしまったり
声にしていたりするため
本当に伝えなくてはならない
人やモノに
届かなかったり
素通りしてしまっていることも
多々あるのでは

さらに厄介なのは
「どーだ参ったろ!的」な勘違いも
恥ずかしいほど
やらかしてしまっているんじゃないかと
・・・私もあなたも


先日の大阪の地震で
ブロック塀の倒壊で命が奪われた

建築基準法がどーのとか
教育委員会に再検査を依頼したとか

わかるでしょ・・・
施行した業者さん
「これまずい」って
「やっつけ仕事」だって

大人のエゴで
幼い命が奪われた

なっかたのかな
施工業者にも
完成検査する役人にも

これやっちゃまずいよね
っていう「ぶれない心棒」が


それにしても
カッコよかった
赤松運送社長(TOKIO 長瀬)
ホープ自動車(ディーン藤岡)

ソース顔と醤油顔・・・古いですね(笑)

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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