自分の応援団長になる秘訣と効果について
「社長や経営者は孤独である」とはよく言われる言葉ですが、企業の社長や自営業をされているかたはこの言葉を強く実感されているのではないでしょうか。
企業規模の大小にかかわらず、トップに立つ者は常に孤独なものです。そして孤独であるがゆえのさまざまな不安も抱えていると思います。
そこで今回はそうして孤独感、不安感から抜け出すための方法についてご紹介します。
社長・経営者が抱える「孤独感」とは
当然のことと思われるかもしれませんが、どういった企業であれ、一般的に社長はその会社に一人だけであり、社長業務を行うのは社長のみです。今後の経営を左右する重要な判断を迫られる。業績がなかなか上がらず改善策が必要となる。資金繰りが苦しく融資先との交渉が求められるなどといった際、最終的な決断ができるのは社長ただ一人です。
周りにどんなに優秀なブレーンがいようとも、ブレーンはあくまでも従業員であり、雇用主である社長とは立場が異なります。そのため従業員はどこまでいっても社長の気持ちを理解することはできません。この最終的な決断を自分一人で行わなければいけないということが、社長や経営者が抱える孤独感だといえます。
「孤独感」から抜け出せない理由
社長や経営者が抱える孤独感から抜け出せない主な理由は、「自分が下した判断によって会社の将来が決まってしまうということ」、「同じ悩みを共有できる人間が社内にいないということ」などが挙げられます。
自分が決めたことによって場合によっては、経営危機に陥ってしまうリスクは十分にあります。そうなれば、最悪、多くの従業員が職を失って路頭に迷ってしまうことにもなりかねません。自営業者であっても、一つの判断ミスによって、家族の将来を左右してしまうこともあり得ます。それだけ重要な判断を常に自分一人で行わなければいけないという責任や緊張が、孤独感を生み出すことにつながります。
さらに前項でも触れたように、その会社の中で社長と同じ立場の人間は一人もいません。愚痴をこぼしたり、弱音をはいたりできる相手は誰もいないのです。もし従業員に弱音をはいてしまったら、会社全体に不安が伝わってしまい、その後の業務にも影響が出てしまう可能性があります。
自分一人で決めなくては行けない責任と緊張。誰にも相談できない不安。これらが常につきまとうのが社長や経営者というものであり、だからこそ、孤独感から抜け出すことは簡単ではないのです。
「孤独感」を和らげることの重要性
社長、経営者ならではの孤独感を解消することは可能なのでしょうか?
そもそも社長、経営者の多くは、人に与えられた仕事を人の指示を受けてするのではなく、すべてを自分の判断のもとに行いたいといった思いを持ってなられていると思います。そういった意味では自分の目標を叶えられているわけですから、ある程度の孤独は受け入れるべきであるという考えもあります。
しかしそれはあくまでもその立場になる前の目標であり、実際になってみれば思っていたものとの違いに思い悩むということは、どういった職種、業種であれ必ずあるものです。そして目標が叶ったのだからすべてを受け入れるべきというのが正論であったとしても、限度を超えてしまえば、多くの従業員、家族に不安を与えることになってしまいます。
孤独感を100%解消することはできないとしても、不安やストレスを解消することで、少しでも孤独感を和らげるようにすることは、会社や従業員、家族にとっても非常に重要なことだといえます。
「孤独感」を和らげる方法
それでは具体的に社長、経営者の孤独感を和らげるための方法についてご紹介します。
1.経営者同士の仲間をつくる
社内に自分と同じ立場の人間はいませんが、外に目を向ければ自分と同じ悩み、問題を抱えた社長、経営者は大勢います。経営者同士のコミュニケーションを図るためのイベントを探し、そこで仲間を見つけて悩みを共有し合うことで孤独感を和らげることができます。
2.仕事を離れ趣味仲間や昔からの友人と会う
仕事のストレスを仕事で和らげることが難しいという場合は、仕事から離れ趣味に没頭したり、古くからの友人と会ったりすることで、リラックスするのもひとつの方法です。頭を空っぽにすることで、仕事の悩みの解決策が浮かぶ可能性が、実は高いのです。
3.経営のための心のコンサルタントと契約する
孤独感を和らげるためには、今、直面している問題を解決することでも実現可能です。しかし経営者仲間や趣味仲間は悩みの共有やリラックス効果はありますが、現実的に直面している問題を解決することは難しいでしょう。
そこで悩みをさらけ出せる人をつくることで、問題や課題を話し合い、客観的な意見を聞くことをおすすめします。優秀なコンサルタントであれば、自分と同等の立場で向き合うことができ、根本原因がわかることで目の前の霧が晴れ、歩むべき道が見えてくるでしょう。