高校無償化による影響は?

西山広高

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テーマ:時事コラム

日経新聞に「高校、学費差なき競争へ 私立と公立、26年度にも無償化 指導力が生き残りの要」という記事が掲載されました。

高校の授業料が2026年度にも私立を含め全国で無償化される見通しとなり、公立と私立のどちらを選択するかについて各家庭の経済的事情の影響が小さくなることになります。

学校側は、それぞれの教育方針を明確にしている私立では生徒数確保に有効に働く一方、公立では幅広いカリキュラムがあるものの、一様の教育方針では特色が出せず、生徒数の確保が厳しくなるだろうと考えられています。公立校はこれまで以上に特色を打ち出す必要があるでしょう。

一方、生徒の側では、学校選択の選択肢が広がり、人気のある高校の入試はこれまで以上に熾烈になるだろうと考えられます。

我が家は現在、小学生二人を抱えていますので、経済的なメリットは受けますが、進学先の検討はこれまで以上に選択肢が増え、また入試なども厳しくなると考えられることから、どっちが良かったのかは悩ましいところです。

これからより一層少子化が進む中、学校も選別が進み、生徒数が確保できない学校は合併や淘汰されていく可能性が高まります。

日経新聞の記事にもありますが、私立校は生徒を確保しやすくなるので教育内容を改善していく動機が薄まる一方、公立校はその特色を明確に打ち出しうまくアピールできれば、選ばれる学校に生まれ変わるチャンスかもしれません。

授業料を巡る差が小さくなり、学校側は生徒確保のための「教育内容」で競争を迫られる時代が始まると言えます。

社会が本当に求めているのはどのような人材なのかを見極め、育成するカリキュラムを組めるか。高校無償化が教育改革にどのような影響をもたらすかは未知数と言えます。

親としてはちょっと悩ましいところです。


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西山広高
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西山広高(ファイナンシャルプランナー)

西山ライフデザイン株式会社

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