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西山広高

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西山広高(にしやまひろたか) / ファイナンシャルプランナー

西山ライフデザイン株式会社

コラム

荒れる株式市場、これからどうなる?

2020年3月11日

テーマ:時事コラム

コラムカテゴリ:くらし

このところ乱高下を繰り返す株式市場。

今日の日経平均株価も下落し、昨年来安値となりました。

主な原因はコロナウイルスの拡大が経済に与える影響を懸念してのことだと思われますが、もう一つ大きな出来事がありました。
それは、原油価格の大幅な下落です。

このところ産出量を増やしているアメリカ。シェールガス革命があり、これまでエネルギー面で主導権を握ってきたサウジアラビアなどOPEC加盟国やロシアにとっては脅威な存在となっています。

シェールガスの採算価格は1バレル50ドル程度と言われています。
石油産出国にとっては石油の販売が国家の財政を支えていて、価格が下がれば国家財政にも影響を受けます。
一方で、石油産出シェアでアメリカが力をつければ従来からの産出国は価格に対する影響力が落ちてきます。

先般行われたOPECと加盟国でないロシア、そして米国は産出量を落とし、価格を維持しようとしていましたが、協議が決裂。サウジアラビアは一転増産に踏み切ることを決定。それまで40ドル台前半だった石油価格が30ドルを割り込むところまで暴落し、今も35ドル台と安値圏にあります。

アメリカにとってはシェールガスを算出する企業の採算割れが懸念され、長期化すると産出を継続することも危うくなります。

多方面に影響する石油価格は広く経済に影響します。本来であれば価格が安定していたほうが望ましいと考えられ、今回のサウジが行った増産の決定はアメリカのシェールガス産出を前提としたエネルギー政策にとって脅威となります。

コロナウイルス騒ぎに加え、石油価格の大きな変動が経済動向に大きなインパクトを与えた結果、3/10のアメリカ株式市場は現制度下で初のサーキットブレイカー(一時的な取引停止)が発動。2000ドルを超える史上最大の下落幅を記録しました。

コロナウイルスにしても石油価格と産出国間の争いにしても問題の長期化が懸念され、先行きが懸念されます。

大荒れの株式相場、長期的に見れば持ち直すと思いますが、こういう時は様子見に限ります。


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