家賃の支払いが厳しい場合、住宅確保給付金が利用できるケースも
2019年10月12日に関東地方から北日本方面を直撃した台風19号。大田区でも被害が出ています。被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。
約1か月前に千葉県南部や神奈川県の一部で大きな被害が出た台風15号の時には主に風による被害が大きく出ました。そのことからか今回の台風が襲う前には、風による被害とそれに伴って発生する断水、停電に対する備えが中心ではなかったかと思います。
今回の台風は事前に台風15号よりも大きく、広い暴風域を伴い、史上最大級の規模で上陸する恐れがあると報道されていました。もちろん、雨も想定されてはいたものの事前の報道でも「強風への備え」が強調されていたように感じます。
結果として、今回の台風では主に大雨による水害が広い範囲で起きています。
西山ライフデザインがある東急池上線雪が谷大塚駅の周辺は高台に位置していることから水害はありませんが、周囲1.5kmの範囲には多摩川、呑川といった河川が流れ、流域には避難勧告、避難指示が出ていた場所も少なくありません。
我が家の子供たちが通う保育園も高台にあるため、園の施設には大きな影響はありませんが、通ってくるエリアの中には腰上まで水につかる被害にあった方もいらっしゃるようです。
昨日、早朝に多摩川河川敷の様子を見てきました。
一時は完全に水没してしまった河川敷は水は引いていたものの無残な状況になっていました。河川敷は増水時に水につかることを想定している部分なので仕方ないにしても、今回の台風では流域の一部で水が堤防を超える越水が発生。決壊はなかったものの大きな被害が発生しています。
大田区のハザードマップを改めて確認すると被害が出たエリアは、浸水が起こりうると想定されているエリアと重なっています。
ここまでの豪雨が降ることはまれだとしても大切な家族や資産を守るうえでもこうした災害の想定を考慮しておくことは重要だと改めて感じました。
避難行動を起こすには勇気がいります。人間が行動を起こすためのハードルとして「正常性バイアス」という思い込みが働きます。自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう特性があるのです。「自分は大丈夫だろう」「まだ大丈夫だろう」「ここは大丈夫だろう」と考えてしまい、行動を起こすのが遅れます。
今回被害にあわれた人のインタビューでたびたび聞かれるのは「一気に増水した」という話。
まだ、と思っているときにはもう遅いこともありえます。
あらためて、自分の住んでいるところや職場などが知性的に抱えるリスクについて見直し、把握しておく必要があると思います。また、家を買うときや借りるときにもその場所にどのようなリスクがあるかを想定しておく必要があります。
世の中の多くの不動産業者は不動産を売る事、買ってもらうことを重視し、その場所のリスクをあまり説明しない会社も少なくありません。不動産を選ぶ際にはその業者の仕事に取り組むスタンス。お客様のことをどれほど考えているかについても見定める必要があるように感じます。
安心して住み続けることは誰もが望むことでしょうから。